2018年のゴールデンウィークに、シンガポールのタイガービール工場の見学ツアーに参加して来ました。
タイガービール
タイガービールとはシンガポールで最もポピュラーなビールで、レストランで飲むことができたりコンビニやスーパーでも目にします。
そして、ご当地シンガポールではそんなタイガービールを作っている、アジアパシフィックブルワリーの工場見学ツアーがあるのです。
公式サイトでツアーの予約を受け付けています。希望の時間帯の混雑状況も確認できるので大変便利です。
また、現地の旅行会社でも送迎込みのツアーを実施しています。
さて、工場ですが、場所はシンガポールの西の外れに位置します。
市街地よりMRTで40分前後乗り、駅からタクシーで10分程度移動します。
しばらくすると、工業地帯の一角にある、アジアパシフィックブルワリーの大規模なビール工場に到着します。
まずは受付にて予約した時のメールを見せてチェックイン。
他の方の体験記ではツアーはガラガラだったと書かれていることが多いですが、この日は日曜日の15時ということもあってか20名近く参加者がいて、日本人の方も1組いらっしゃいました。
さて、時間になるとツアースタッフが来て見学ツアーが開始されます
まずはビデオでタイガービールの歴史の説明を受けます
ショーウィンドウには、創業時の写真や初代タイガービールのボトルが並んでいて、その歩んできた道のりを目で見て確認することができます。
続いては中庭を経由して、ビールの原料である水、モルト、ホップ、酵母のビールの原料について、実物を交えながら説明されました。
そして、実際に工場の中へ入り、巨大な醸造タンクを見学しました。
工場内は、30度を超える外の気温よりも高かったです。
この辺りは、わりと他のビール工場のツアーとかぶる内容かも知れません。
その後は再び中庭に戻り写真タイムです。
ここにはタイガービールに関するモニュメントが勢揃いしています。
巨大ビール瓶であったり、
レトロな配送トラックであったり、
しばらくして冷房の効いたシアタールームへ移動、ビールが出荷されるまでの工程をまとめた映像を視聴しました。
冒頭にツアースタッフが映像の人物と掛け合う姿が何ともでした。
さて、ツアーも終盤。
通された小部屋には昔のビールサーバーや、ピンボールのようなデジタルなゲーム台など様々なものが置いてありましたが、何よりも目を引くのはタイガービールの空き缶で作られたマーライオン。
近くで見れば見るほど圧巻されます。
こちらではツアーガイドがおいしいビールの注ぎ方を実践してくれます。
黄金のビールが注ぎ込まれ、最後にクリーミーな泡を盛り込む…魅力を存分に引き出されたビールはこうやって運ばれます。
そしてここでツアーは終了
…ですが、最後に工場併設のバーTiger Tavernにてビールの試飲ができます。
ツアーガイドの英語を中途半端にしか理解できなかった私にとっては、ここからが本番のようなものです笑
他の方の体験談を見ると、以前は飲み放題で制限時間が来るまで好きなだけ飲むことができたようですが、仕組みが変更になったようです。
まずは、並々と注がれたおいしい生タイガービールを一杯頂きます。
スッキリとした飲み口でありながらも、ホップがキリリと引き立てます。蒸し暑かったこともあり一気に飲み干してしまいました。
その後に、ビールチケットを1人5枚渡されます。
こちらと空のグラスを持参することで、メニューに載っているグラス1杯分のビールと引き換えることができます。
子連れなので酔っ払うことはできないですし、大人2名だと合計10杯飲むことができるので、まったり飲み比べを楽しみたい人にとってはベストな仕組みかもしれません。
ビールは缶からそのまま注ぐものもあれば、ビアサーバーから注がれるものもあります。
この日は、以前は有料だったエルディンガーヴァイスビアと生ギネス、ストロングボウ(アップルサイダー)が無料試飲できるようになっていました。ちなみにビールのラインナップは日によって変わるそうです。
まずはARCHIPELAGO(アーキペラーゴ)のBelgianWit(ベルジャンウイート)
80年以上の歴史を持つブルワリー。アジアパシフィックブルワリーによる買収で一時は生産が途絶えましたが、2006年より復活し、国際コンペティションでも数々の賞を受賞したビールです。
ANCHOR(アンカー)
日本でも見かけます。ライトで優しい口当りで、口の中に溶け込むように染み渡って行きます。
ABC
麦をローストした香ばしさとコーヒーのような苦みあります。
同じスタウトのギネスと比べると酸味が弱めです。
Tiger Beer White(タイガービールホワイト)
乳酸菌のようにやわらかな酸味を感じます。
エルディンガーヴァイスビア
「ドイツの白ビール」と言えばやっはりこれです。しっかりとしたボディと奥深さを持つ、剛直なビールです。
バロンズ
高アルコール・高発酵による刺激的なビールで、日本の頂〈いただき〉にも通じるところがあります。
アーキペラルゴIPA
割とスッキリ目な定番IPA
Tiger Beer Black(タイガービールブラック)
ポーターのように、スタウトにペールエールをブレンドしたかのようなスッキリ感がある。苦みが弱くやや酸味あり。
ギネスドラフト
ケグから注がれるギネスビール(缶の試飲もあり)
新鮮で、その分コクが濃厚。
ラドラージンジャー
シロップのようにジンジャーの果汁感や甘みが強いですが、喉を通してみると意外にすっきりと飲めます。
グビグビと飲んでいて2時間近く経ち、気づいたら次のツアーの人たちもバーに入ってきました。
ビールチケットも使い切り、程よく酔ったのでこれにて終了。
帰りは周りに流しのタクシー(Grabも)がいないので、ツアーガイドにタクシーを呼んでもらうと便利です。
そんなこんなのタイガービールツアーでした。
市街地から離れた場所にありますが、シンガポールに来たならば訪問の価値があります!
ぜひ、最高のビール体験を楽しんでください!!