ユタローです、乾杯してますか?
- トロピカルなホップの香り
- グレープフルーツの渋皮の苦み
- ビールとそん色ないクオリティ


ここで買いました
イオンで購入しました。
事前情報を頭に入れていなかったため、見つけたときはびっくりしました。
アサヒ ビアリー IPA STYLE



こんなビールです
「微アル」というキャッチフレーズとともに2020年に鳴り物入りしたアサヒビールさんのビアリーに、期間限定商品としてアサヒ ビアリー IPA STYLEが登場しました。
アサヒビールさんといえば、スーパードライやアサヒ生ビールなど、麦芽の風味を生かしたビールを醸造している印象があります。
しかし、ここ数年、アサヒさんのIPAは限定醸造品でも目にしたことがありません。
まぁ、苦し紛れに言うならば、「アサヒ オリオン」名義の75BEERくらいでしょうか。
隅田川ブルーイングでも発売していなかったですね。
そんなアサヒビールさんが、なんと微アルでIPAを作ってしまいました。
ビアリーは、普通のビールを醸造してからアルコールを除去するという、作り手側からしたら面倒くさい方法で醸造されています。
酒税も醸造した分だけかかるので、「ノンアル」系なのにスーパードライとほとんど価格も変わりません。
しかし、その大きな手間こそが他社との差別化に結び付いています。
醸造したIPAを販売しないのに、あえて微アル化したビアリーを販売するという複雑な作戦。
手間を惜しまない同社だからこそ、何か面白いことをやってくれるんじゃないかと期待が高まります。
いざ乾杯!
グラスに注ぐと、良質な泡が立ち上ってきます。
泡持ちもよく、いわゆるノンアル系の欠点といわれていた泡が、普通のビールと遜色ありません。
さらに、IPAらしいホップのトロピカルな香りが広がり、期待を高めてくれます。
それでは乾杯しましょう!!
強めの炭酸が口の中になだれ込んできます。
広がる柑橘系の香りとグレープフルーツの渋皮の苦み。
これ、IPAそのものじゃん!
ホップの個性が惜しみなく発揮されていて、通常のIPAを飲んでいるかのような気持ちになります。
ボディは軽めですが、炭酸の強さも手伝って物足りなさを感じることはありません。
さらに驚いたのは、ノンアル特有の甘さや渋みがまったく分からなかったことです。
ホップ由来の苦みが打ち消しているのかもしれませんが、この辺のクオリティの高さは他を凌駕しています。
そのため、飲み始めから終わりまで、心地よい気持ちで飲み終えることができます。
香りの強さ | |
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苦みの強さ | |
甘みの強さ | |
ボディの重さ | |
のどごしの良さ |
感想
多くの人がIPAに求めているホップのフルーティな香りやグレープフルーツの渋皮の苦みがしっかり表現されています。
正直、「微アル」としてよりも、アルコールのあるビールとして飲みたいレベルのおいしさです。
逆に言うと、国産のノンアル系でここまでクオリティの高いものを初めて飲みました。
ホップの効いたノンアル系だと、他にヤッホーさんの正気のサタンやビアリー香るクラフトがあります。
どちらもアメリカンホップの華やかな香りが立ち上がりますが、どうしても後味にノンアル系特有の甘みや渋みを感じざるを得ません。
その点、ビアリー IPA STYLEはこれらの「ノンアル系らしさ」を巧みに打ち消してくれています。
ユタローのノンアル系トップはヒューガルデン ゼロ(Hoegaarden 0,0)でしたが、今回はビアリー IPA STYLEに軍配が上がりました。
ビアリー IPA STYLEの販売価格はスーパードライなどのビールと一緒です。
しかし、その存在感は抜きんでているので、ぜひ一度飲んでみてください。

