国内だけでも多種多様なクラフトビールのブルワリーがあります。
ましてやクラフトビールブームを先行する海外を含めると、ブルワリーの数が多すぎてどこのビールを飲んでいいのかわからなくなりませんか?
輸入物は表記も外国語だからよくわからないし笑
そんな中でも、これだけは外せないというのがブリュードッグ/BREWDOG
スコットランド発のブルワリーで、創業から10年足らずでイギリスのクラフトビール市場の上位を独占している企業です。
ブリュードック(BREWDOG)とは
犬をモチーフにしたトレードマークが目印のブリュードッグ。
そのまま和訳すると「醸造する犬」。
何とも様変わりな名前ですね。
それもそのはず、ブリュードッグは24歳の青年2人と犬によって2007年にスコットランドで結成されました
ちなみに犬の名前は「シムコー (SIMCOE)」。
そう、ホップの名前と一緒。
創業者のジェームズ・ワット氏とマーティン・ディッキー氏は、イギリスのビール市場には大手メーカーの同じような味わいのビールしか並んでいないことに憤りを感じ、それならば自分たちの手で本物のビールを作ってやろうという思いからブリュードッグを立ち上げました
徹底的にこだわって常に本物を志向する姿勢とそれによって生まれた採算度外視のビール、話題性を呼ぶプロモーションなどによってブリュードッグはわずか2年でスコットランド最大のブルワリーに成長しました。
ビール作りの素人がたった2年でですよ。
現在、直営のバーを世界で90店舗以上運営し、イギリスのクラフトビール売り上げ上位銘柄のトップ3を独占しています。
にわかに信じがたいですけど、今僕らの手元にあるブリュードッグのパンクIPAがその成功のすべてを証明してくれます。
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なぜビール好きから絶大な支持を集めるのか

おいしい
ブリュードッグのビールを飲んでみればわかるんですが、単純にメチャクチャおいしいです。
まず飲んでみたいのは、看板商品のPUNK IPA。
IPAというとガツンと重たくて、柑橘の香りや渋皮のような苦みが強烈にあふれ出ている印象が強いのではないでしょうか。
PUNK IPAは柑橘を中心としたフルーティな香りがしっかり出ていることもさることながら、飲みやすさが重視されています。
麦芽の香りも入り混じり奥深い楽しみがあり、何度でも飲めてしまうし、一度口にしたらまた飲みたくなってしまうような中毒性があります。
このビールは世界一のIPAを目指して作られました。
そのためにネルソンソーヴィンをはじめとした6種類のホップを贅沢に使用しています。
もちろん、それ以上に大切なのは、原料の特徴を最大限に引き立てる醸造技術に他なりません。
世界一のIPAをイメージして、原料・製法などビール作りのすべてにこだわって生まれたのがPUNK IPAなんです。
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かっこいい
「CRAFT BEER FOR THE PEOPLE」という言葉をうたうブリュードッグには使命があります。
WE ARE ON A MISSION TO MAKE OTHER PEOPLE AS PASSIONATE ABOUT GREAT CRAFT BEER AS WE ARE.
―俺たちと同じくらい、皆をクラフトビールの虜にすること
自分たちが本当においしいビールがすきだからこそ、それを多くの人に知ってほしい。
この言葉から、ビール作りに一切妥協がないことが読み取れますよね。
詳細はこちらからダウンロードできます。
写真も交えてあってメチャクチャかっこいいです。
そして、このマニフェストのもとに作られるビールにもそれぞれのコンセプトがあります。
例えば、INDEE
缶にINDEPENT PALE ALEという表記に注目してみてください。
ちなみにIPAはINDIAN PALE ALEです
ペールエールと言えばイングランド中部発祥のバス・ペールエールが世界を席巻しています(2020年現在、日本での販売は休止)
ブリュードッグのINDEEはスコットランド独自のペールエールであることを強調し、やさしい口当たりとフルーティな香りによる飲みやすさを重視しています。
あえて廉価商品として販売していて、日本でもプレモルやヱビスと同じくらいの価格で購入できます。
INDEPENT PALE ALEとは、イギリスのペールエールからの独立であり、大手のビールからの脱却とクラフトビールへの招待状なのです。
メチャクチャかっこいいですよね。
ブリュードッグを飲んでみよう
ブリュードッグは世界的に有名なクラフトビールということもあり、日本でも比較的入手しやすく、お店でも飲むことができます。
ブリュードッグを買うことができる小売店とビールを飲めるお店を紹介しましょう
ブリュードッグが買えるお店
大手チェーンではライフ、成城石井、やまや、リカーマウンテンなどで販売されている
価格はだいたい400円前後。
ライフではINDEEを300円前後で販売しています。
しかしながら、冷蔵の有無など店によってビールの保存状態がだいぶ違うので、どうせ同じ金額を出すならちゃんと冷やしてあるものを購入するのをお勧めします
びあマやクラフトビールを扱う酒屋さんにはブリュードッグの最新作が並んでいるので、ファンの人は足繫く通ってみましょう。
ブリュードッグの飲めるお店

世界的に有名なブリュードッグのビールは、ビアバーなどのビールにこだわったお店で飲むことができます。
その中でも絶対に外せないのが、BREWDOG ROPPONGI。



2014年にオープンしたブリュードッグの直営バーで、アジア第一号店でもあります。
お店ではブリュードッグを中心に常時20種類の樽生ビールが用意されていて、国内ビールも飲むことができます。
さらに海外から輸入されてきた瓶・缶ビールを楽しむこともできます。
海外のビアバーの雰囲気を体感することができるので、ビール好きなら必ず行くできです。
ブリュードッグのビール
ブリュードッグは常にビールに革新を求めているブルワリーです。
最高傑作と言われているPUNK IPAが成功を収めた後も、様々なスタイルのビール作りにチャレンジしています。
さらにサイダーを醸造するHAWKSを買収し、新たな舞台での活躍も期待されています。
2019年11月30日にBREWDOG ROPPONGIで行われたイベントNEW CREWでは、彼らの様々なビールが披露されました。

そのイベントの中から、ブリュードックの代表的なビールを紹介していきましょう。
バガボンド/VAGABOND

- スタイル:ペールエール
- アルコール:4.5%
- IBU:55
グルテンフリーのペールエール
シトラの香り爽やかな酸味
しっかりペールのキャンディ
後味は軽いけどレモンティーのような余韻と苦み
エルビスジュース/Elvis Juice

- スタイル:IPA
- アルコール:6.5%
- IBU:40
酒のやまややスーパーのライフでも購入できる、果汁感あふれるIPA
ブラッディオレンジ的なグレープフルーツの香りがすごい、けどあの苦みはないんです。
だからグレープフルーツサワーよりもこっちの方が飲みやすい
凝縮されたような苦みに舌が持っていかれる
デッドポニークラブ/DEAD PONY CLUB

- スタイル:セッションIPA
- アルコール:3.8%
- IBU:40
かなりトロピカルで、香りが強くて飲み込んでからも続く
ホップは強いけど飲み口は軽やか。
マンゴーの甘みが口に残るのも良い
こういうビールが定着してくれると日本も変わりそうナンバーワン
ロストラガー/LOST LAGER

- スタイル:ドライホップド ピルスナー
- アルコール:4.7%
- IBU:30
香りと苦みが長続き
トースト感と麦芽の甘みが心地よい
ストレートなラガー
苦くないラガービールはこちらです