ユタローです、乾杯してますか?
飲んだことがなくても、誰もが耳にしたことがあるアサヒィ、スープァ~ドゥラァ~イ
そのスーパードライが、なんと発売以来36年目で初となるフルリニューアルをしました。
近年、アサヒ生ビールや生ジョッキ缶などの新商品の発売に精力的なアサヒさんですが、ついにその中核商品を刷新するわけです。
発売後、ビール系飲料の年間売上1位を何度も獲得し、凋落を迎えていたアサヒビールの復活の兆しとなった立役者のスーパードライ
その鮮やかな成功の一方で、アサヒビール=スーパードライのイメージが強過ぎるあまり、新商品のパッケージにスーパードライをモチーフにしたものばかりがあふれるときもありました。
スーパードライを変えるということ、つまりアサヒビールを変えるという強い意気込みの現れなのではないでしょうか
今回は、そんな渾身の、リニューアルされたアサヒ スーパードライで乾杯してみたいと思います。
- 口の中ではじける爽快な刺激
- じっくり味わいたくなるコク深さ
- 違いが実感できる”新生スーパードライ”
ここで買いました
イオンで購入しました。
お店によってはリニューアル前のものも並んでいるので、新しいものを買いたい場合はパッケージを確認しましょう。
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アサヒ スーパードライ(2022)
こんなビールです
日本ではもちろんのこと、海外でも販売されているアサヒ スーパードライ。
もはやビールを飲む・飲まないに関わらず、その認知度は飲料品の中でもトップレベルといっても過言ではないのではないでしょうか。
そんなスーパードライが、なぜ今リニューアルをする必要があったのでしょうか。
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2020年、アサヒがキリンにシェア1位を明け渡す
週刊エコノミストの記事によると、2020年のビール類のメーカー別シェアにおいて、キリンビールが9年ぶりにアサヒビールから首位を奪還しました。
2020年といえばコロナ禍によって消費スタイルが大きく変わり、ビール各社は軒並み業績が下降していました。
そういう意味では、キリンビールが売上を伸ばしたというよりも、アサヒビールが売上を大きく落としたことが順位逆転の原因だとわかります。
当記事では、消費者にスーパードライが飽きられたことによる失速が大きいとも書かれています。
確かに、アサヒビールさんは様々な限定ビールを発売していましたが、どれもスーパードライの派生のようなものばかりで、いま一つ魅力を欠いている印象は否めませんでした。
それが顕著なのがパッケージ。
「Asahi」ロゴを大きく入れとかなあかんな、みたいなのが不文律になっているようにも感じました。
同時期にグランドキリンで多様化を図っていたキリンビール、Innovative BrewerなどでSorachi1984やホッピンガレージの種まきをしていたサッポロビール、様々なバージョンのプレモルと東京クラフトシリーズに注力していたサントリーと比べて、アサヒビールの存在感はほとんど感じませんでした。
その結果、苦境の続くビール類の中でもアサヒビールの失速が大きかったのは火を見るより明らかです。
2021年、アサヒビールの反撃が始まる!
陰りの見え始めたアサヒビール。
Web広告に商品ではなく社名をアピールするアサヒビール。
「クラフトビール市場(国内シェア1%未満…)を奪う」などと代表者が発言してしまうアサヒビール。
ベルビュークリークの日本での取り扱いをやめたアサヒビール(個人的にはここが一番残念)。
もはやアサヒの時代は終わりなのか
…しかし、2021年にアサヒビールの快進撃が始まります。
まず、その狼煙を上げたのはアサヒ ビアリー
ビールと同じ製法でローアルコールを作るという、手間とコストがかかり各社が嫌厭していた分野に飛び込み、消費者に”微アル”という新しいカテゴリーの認知をすすめました。
また、生ジョッキ缶は、ビールそのものではなくその容器の缶に工夫をこらすことで、スーパードライの楽しみ方の幅を広げてくれました。
そして、満を持して発売したアサヒ生ビール。
スーパードライのアサヒビールを覆すようなまろやかな味わいと洗練されたパッケージで、瞬く間に人気ビールの仲間入りを果たしました。
2021年は、生まれ変わったアサヒビールの活躍が目覚ましい一年でした。
2022年、スーパードライがリニューアル
そして、2022年3月、アサヒビールは、その代名詞として活躍しているアサヒ スーパードライをフルリニューアルしました。
リニューアル版はパッケージの裏面が従来品と異なります。
商品名の部分がマット加工されていて、ザラザラした質感に高級感を感じます。
また、シルバー部分も鏡面加工が強化されています。危うく撮影中のユタローが写るところでした。
ちなみにこの時期だけの春限定桜パッケージはリニューアル前の商品になります。
さて、プレスリリースで今回のフルリニューアルの経緯をチェックしてみましょう。
今回のフルリニューアルでは、特長である“辛口”のコンセプトはそのままに、発売以来初めて中味の処方を変更し“キレのよさ”は維持しながら“飲みごたえ”を向上させました。煮沸の終了直前にホップを投入するレイトホッピング製法による“ほのかなホップの香り”を新たに付与するとともに、発酵開始時の酸素量を制御し、酵母の働きを調整することで“発酵由来のビールらしい香り”を向上させました。従来からの飲んだ後のすっきりした後味はそのままに、香りによって飲んだ瞬間の飲みごたえを向上させることで、これまで以上に飲み飽きない味わいを実現しました。
皆さんはスーパードライの味わいにどんな印象を持っていますか?
ユタロー的には辛口・ドライに加えて、どちらかというと麦芽の個性が立っている印象があります。
今回のフルリニューアルではホップの個性に注目したようです。
これは意外!
2021年に缶ビールでも発売されたドライ ザ・クールは、スーパードライの辛口な部分を抑えつつ、ポラリスホップによって清涼感を加速させました。
今回使用されたホップが何かはわかりませんが、この時にホップを生かしたスーパードライに手ごたえを感じたのかもしれませんね。
また、プレスリリースに書かれた「“飲みごたえ”を向上」という部分も気になります。
サッポロビールやキリンビールに比べると、“飲みごたえ”が少し弱いのがスーパードライでした。
このあたりにどんな変化が起こったのか、飲む前からとても気になりますね。
いざ乾杯!
グラスに注ぐと、淡い金色のビールが姿を現します。
うん、普通にスーパードライですね。
鼻を近づけると、パンのような香ばしいかおりが漂ってきます。
これもスーパードライらしい特徴の一つです。
それでは乾杯しましょう!!
飲み始めた途端、炭酸が口の中を駆け巡ります。
辛いというよりもクールで爽快な印象。かなり舌が刺激されます。
とはいえ、この炭酸、少し経つと弱まり、喉奥を刺激することなくスーッと消えていきます。
やっぱりそんなに存在感強くないのか
と思った矢先、喉に苦みとコクが現れます。
たしかにドライです。
しかし、飲み込んだ後にコクがしっかりと広がります。
しばらくすると口の中が熱くなり、苦味とともに余韻が広がります。
香りの強さ | |
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苦みの強さ | |
甘みの強さ | |
ボディの重さ | |
のどごしの良さ |
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感想
ビール大手各社は、通年販売の看板商品を高頻度にリニューアルします。
中には、春の○○、夏の○○というように四半期ごとに発売する銘柄まであります。
しかし、皆さん、その違いに気づきましたか?
はっきり言って、よくわからないですよね。
しかし、このリニューアルしたスーパードライは明らかに変化しています。
注意深く飲まずともその違いが実感できるんです。
今までのようなキレ味は、辛いというよりも爽快でさわやかになりました。
さらに、飲んだ後にはしっかりとしたコクが広がり、苦みとともに心地よい余韻を残します。
グビグビ飲むというよりも、じっくりと味わうビールという印象が色濃く出ています。
ぜひ新しくなったスーパードライを味わってみてください。