ユタローです、乾杯してますか?
- 果汁感あふれる香りと苦み
- 刺激的で深みのある味わい
- ホップ好きの人に飲んでもらいたい
ここで買いました
イオンで購入しました。
サッポロ ヱビス ホップテロワール(2022)
こんなビールです
2021年に発売されたヱビス ホップテロワールが、2022年も装い新たに発売されたました。
今回の主役は、チェコ・ボヘミヤ地方の最古の町のひとつジャテツで採れた最高級ホップ。
しかも、単一品種のホップのみを使用したシングルホップ醸造です。
ビールは通常、香りに奥行きを出すために、複数の種類のホップを使います。
というか、使わないと風味が単調になってしまうんです。
そのため、シングルホップでバランスの良いビールを作るのは、思ったよりもハードルの高い作業なんです。
さて、プレスリリースによると、
チェコは、日本で広く親しまれるピルスナータイプのビール発祥の地であり、当時の神聖ローマ皇帝であったカール4世はジャテツのホップを愛し、その苗の持ち出しを禁止したとも言われています。数百年もの間守られてきたジャテツのホップは、1970年頃からウィルスにより品質低下の危機に直面しましたが、サッポロビールの技術指導により再び品質を取り戻したというほど、当社とのゆかりも深い地域です。ジャテツで採れたファインアロマホップを贅沢に100%使用し、2回に分けて添加することにより、華やかな香りと苦み、そして芳醇な味わいに仕上げました。
チェコといえばピルスナー。
ピルスナーといえばピルスナー・ウルケル。
ビールが好きな人ならピンとくるキーワードではないでしょうか。
ところで、ジャテツはザーツとも呼びます。
ザーツ産ホップ、どこかでよく耳にしたことはないでしょうか。
そうです、プレモルで使用されているホップです。
つまり、今回のヱビス ホップテロワールも、プレモルと同じ産地のホップが使用されているわけです。
とはいえ、「神聖ローマ皇帝であったカール4世は…」って書かれるとなんだか厳かに感じますよね。
むしろ、伝統と革新の中で様々な表現が共存するビールだからこそ、今日に至るまでのいろいろな物語が存在します。
スーパーで並んでいるビールも、多くの歴史を経て目の前で売られていることをまじまじと感じ入ってしまいます。
さぁ、意識が高まったところで飲んでみましょう笑
いざ乾杯!
ヱビスらしい麦芽とホップの香りが広がります。
そこに奥行きのあるハーブのような香りが漂い、より複雑な風味を生み出しています。
それでは乾杯しましょう!!
炭酸が細かく、口に含んだ瞬間から舌を刺激します。
続いてグレープフルーツジュースのようなフルーティな味わいが広がっていきます。
普段のヱビスにはない、果汁のような酸味が感じられます。
ボディはミディアムですが、口当たりが柔らかいためにかなり軽やかに感じられます。
グレープフルーツの渋皮の苦味がずっしりと響きます。
ビールを飲み込むと、それまで舌をいじめていた刺激たちはいなくなり、とてもすっきりとします。
しかし、喉奥に苦味と熱が残るのに加えて、口の中で柑橘系の風味がこだまし、独特の余韻が長く残ります。
香りの強さ | |
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苦みの強さ | |
甘みの強さ | |
ボディの重さ | |
のどごしの良さ |
感想
ヱビスにしてはとても軽やか。
その分、ホップの香りや苦みなどの個性が、これでもかというぐらいにバシバシ伝わってきます。
同じ産地のホップを使用しているプレモルが植物っぽい印象が強いのに対して、ヱビス ホップテロワール(2022)はフルーティな要素がかなり前面に出ています。
なんというか、本当に果汁が滴っているような感じです。
そのホップの魅力がビールに深みを与えることで、飲んだ後に心地よい余韻を生み出してくれます。
そういう意味では、「ヱビスといえば余韻」というニーズにも応答しているのかもしれません。
やはり「ホプテロ」はひと味もふた味も違う。
麦芽よりもホップ推しで、普段あまりヱビスを飲まない人にもぜひ楽しんでもらいたいです。