こんにちは、ユタローです。
ビール指数が100近い数字を示す「猛ビール日」が続いていますね。
同時に、飲食店の「生ビール冷えてます」と書かれたのぼりもよく見かけます。
確かに生ビールがおいしい季節になりました。
しかし、この生ビールって、実際どういう意味なんでしょうか?
サーバーから注がれたビールのこと?
でも、缶ビールにも生ビールって書いてありますよね?

今回は生ビールの秘密と、「生」じゃないけどコアなファンの多いサッポロ ラガーについて紹介していきます。
【2021/10/26】サッポロラガー2021が再発売
5月に発売されたサッポロラガー2021が、10月26日(火)に再発売されました。
冬の新定番として楽しみたいですね。
【2021/5/25】サッポロラガー2021が発売になりました
2021年5月25日よりサッポロラガーの全国での販売がスタートしました。
缶のデザインは2020年を踏襲したものになっています。
【2020/7/21】サッポロラガー2020が発売になりました
さて、毎年限定発売されるサッポロラガーですが、2020年は7月21日より販売が始まりました。
今年はパッケージの半分が赤く染まっていて、デザインがメチャクチャかっこいいのです。
赤すぎて、いつものラベル部分がより鮮明に感じます。
生ビールっていったい…
学生時代に台湾へ行ったときのこと。
中レベルのレストランのメニューを見ると、中国語で生ビールと書かれた台湾ビール(台灣啤酒)があったので注文しました。
レストランで生ビールと言えば中ジョッキですよね。
しかし、出てきたのは瓶ビール!
さらに瓶をよく見ると、瓶に「生」の文字がプリントされている。
確かに、中生ではないが生ビールではあるかもしれない。
この時、生ビール=ビアサーバーから注がれるビールという私の固定観念が打ち砕かれました。
そんじゃあ、何が生ビール何でしょうか?
火を通すか通さないかがポイント
同じ「生」を前置詞に使われている言葉を適当に思い浮かべてみました。
生魚
生肉
生菓子
生写真
次に、これの対義語を考えてみると
生魚→焼き魚
生肉→焼肉
生菓子→焼き菓子
生写真→ポラロイドか?
写真を除いて、「焼き」を入れるとしっくりきますね。
冒頭の缶ビールの写真をもう一度見てみましょう。

かっこ書きで(非熱処理)と記入されています。
ビールの「生」なのかそうじゃないかも、「焼き」=製造工程における加熱処理が関わってきます。
加熱することによってビールはどう変わる?
魚や肉は、火にかけることで生よりも食べやすくなりますし、保存も利くようになります。
そんなら、加熱したビールにはどんな効果があるのか?
ビールは酵母という菌の発酵作用によってできる飲み物であることは何となくイメージが沸くかと思います。
ビールにとっての熱処理とは、発酵終了後にこの酵母を低温で殺菌してしまうことです。
せっかくアルコールを醸してくれたのに申し訳ない気もしますけど、酵母があることで発酵が継続してしまうため、ビールの風味や品質を一定に保つためには酵母を取り除く必要があります。
ビールの低温加熱殺菌は品質保持のために必要な手段です。
この製造工程を、低温殺菌を考案したフランスのパスツールさんにちなんで、パスチャライゼーションと呼びます。
パスチャライゼーションは、瓶詰めしたビールに60〜70度の温水シャワーを30分前後浴びせるという、まるでエステみたいな方法で行われていました。
一方で、コストと手間の掛かる工程でもありました。
生ビールの酵母は生きているの?
加熱処理がビール酵母を殺菌するのならば、対する生ビールは酵母が生きているビールのことだ!
…と結論付けられそうです。
しかし、これは半分当たりで、半分不正解なんです。
どういうことか?
ベルギービールには生きた酵母が入っている
ベルギービールには、ビール製造時の発酵に加えて、出荷後の瓶内での二次発酵を意図したビールが多く存在します。
つまり、酵母が入った状態のビールと、酵母が醗酵する際のエサになる糖類を瓶に詰めて出荷します。
これらはエール酵母によるビールで、気温に近い15〜25度で発酵することが特徴です。
日本でも広く流通しているヒューガルデンやシメイも瓶内発酵で熟成させることで、より濃厚な風味を感じることができます。
スーパードライにも一番搾りにも酵母はいない
一方、冒頭に出てきた非熱処理ビールのアサヒ ゴールドラベル。
こちらには酵母が入っているのでしょうか
残念ながら、国内大手の作るほとんどのビールには酵母が入っていません。
酵母をすべてろ過しているからなんです。
一昔前はビールから酵母などの菌を分離することができなかったため、品質を保つために加熱処理をする必要がありました。
しかし今は技術の進歩に伴い、珪藻土などを使ったフィルターでろ過することで、加熱しなくても=生のままでも品質の安定したビールを製造することができるようになりました。
ここでまとめてみましょう。
- 製造工程で加熱処理をしていない
- フィルターで酵母を完全除去
- 缶ビールもお店のビールも、みんな同じ生ビール
加熱処理したビールは販売されているの?
日本で市販されているビールのほとんどが、非熱処理でフィルターで酵母をろ過したビールであることが分かったと思います。
じゃあ、大手ビール会社は加熱処理したビールをもう販売しないのでしょうか。
いや、実はまだあるんです。
ほとんどは瓶で飲食店に出荷されています。
代表的なところだとキリンクラシックラガー、サッポロラガービールがあります。
その中でも、期間限定で缶ビールを発売しているサッポロラガービールを詳しく紹介したいと思います。
サッポロ ラガービール〈2019〉



- ブルワリー:サッポロビール
- 原産国:日本
- ビアスタイル:ピルスナー
- アルコール:5.0%
こんなビールです
ファンからは赤星の名前で愛される、140年以上の歴史を持つビール。
赤ちょうちんの居酒屋でよく目にします。
その厚みのある味わいは、非熱処理ビール全盛の今の時代だからこそファンに評価され、昔ながらでいることが強みにもなっている珍しいビールです。
サッポロビールと講談社による特別サイト赤星★探偵団では、サッポロラガービールを愛してやまない著名人の想いが伝わってきます。
それだけ強力にブランディングされているビールなんです。
さて、サッポロラガービールは通常、瓶で出荷されていますが、毎年期間限定で缶ビールを出荷します。
お店に行かなくても気軽に飲むことができるため、初めて飲む人にも間口が広くなって良いことだと思います。
いざ乾杯!
口に含むとビリリという刺激的な苦みが流れ込んできます。
どちらかといえば大味な印象。
麦芽の甘みはしっかりしていますが、くどくないので飲みやすさを損ないません。
さらに飲み終えた後に苦みがわいてきて、麦芽のコクも感じられます。
これは間違いなくツマミがほしくなりますね。
香りの強さ | |
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苦味の強さ | |
酸味の強さ | |
甘みの強さ | |
のどごしの良さ |
生ビールと加熱処理ビールの違い
比べてみると、味が強めに出ています。
濃厚というよりも、しっかりと舌にインパクトを与えてくれるので、非加熱に比べて「ビールを飲んだなぁ!」という満足感を与えてくれます。
そういう意味では、単品でゴクゴク飲むというよりも、おつまみと共に味わうのに最適です。
濃い目の煮物にも合いそうですね。
皆さんもぜひ飲んでみてください。