皆さんは、ビールの味の特徴を一言で伝えるならばどう表現しますか?
パッと思い浮かぶのは「苦い」じゃないでしょうか。
一番搾りにしろスーパードライにしろ、細かい違いこそあれ、飲んだ後には苦みが現れ、程よい余韻を残してくれます。
でも、世の中にはこの「ビールは苦い」を根底から覆すビールがたくさんあります。
それを教えてくれるのがベルギーを代表するビールの一つであるヒューガルデン・ホワイト。
まさに目から鱗で、一杯飲むだけでビールの世界の奥深さを教えてくれる衝撃的なビールなんです。
今回はヒューガルデン・ホワイトの魅力を紹介していきます。
10/10(土)に赤バルレッツェ赤羽店でベルギービールの飲みくらべイベントを開催します。
詳しくはこちら
ヒューガルデン・ホワイトとは
- ブルワリー:ヒューガルデン(アンハイザー・ブッシュ・インベブ)
- 原産国:ベルギー
- ビアスタイル:ベルジャンホワイト
- アルコール:4.9%
ヒューガルデン・ホワイトは世界一のビール会社アンハイザー・ブッシュ・インベブが醸造・販売するベルギー発祥のビールで、日本のスーパーでも300円前後で購入できます。
その特徴はフルーティな甘みとすっきりとした味わい。
なんとビールなのに甘いのです!!
飲んでいる時に甘やかな味わいが舌の上に覆いかぶさり、まろやかに口の中に広がっていきます。
かと思えばサワーのように甘さがダラダラ続くわけでもなく、飲み込んだ後にピリッとしたスパイシーなキレがあらわれます。
その上、鼻を近づけるとオレンジやリンゴのような香りがほのかに広がり、杯がどんどん進んでしまいます。
まさに飲んでいるだけで心地よく癒してくれるビールです。
ビアスタイルはベルジャン・ホワイト
ヒューガルデン・ホワイトのビアスタイルはベルジャン・ホワイト。
つまり、“ベルギーの白ビール”という意味合いです。
ところで、ビールの液体の色は原料である麦芽の色みが影響しています。黒いビールの代表格・ギネスでは焙煎して焦げ焦げにした麦芽を使っているため、液色も黒くなっています。
一方、白ビールは原料に小麦麦芽を加えています。
小麦に含まれているグルテンというたんぱく質がビールの液色を白く濁らせ、ビールに甘みや酸味を作り出しています。
さて、白ビールといえばドイツのヴァイツェンを思い出す人も多いのではないでしょうか。
ヴァイツェンはラガースタイルのビールで、中世に法律で定められた伝統的な製法を順守して、大麦麦芽・小麦麦芽・水・ホップ・酵母のみで造られています。
これに対して、エール酵母で発酵させたベルジャン・ホワイトは、スパイスやフルーツなどを副原料として投入したり、瓶詰め時に糖類を加えて瓶内発酵を行ったり、各地によって様々なビールが誕生しました。
ベルジャン・ホワイトは中世時代にオランダ、フランス、ドイツに挟まれて影響を受けてきたベルギーらしい、個性と自由な発想が活きたビアスタイルなんです。
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決め手は副原料
ヒューガルデン・ホワイトにはオレンジピールとコリアンダーシードが副原料として使われています。
どちらもあまり日本では馴染みがないように感じますね。
オレンジピールとはオレンジの皮をカラカラに乾燥させて細かくしたチップのようなもの。
つまりドライフルーツのことです。
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さて、コリアンダーシードとは何のことでしょうか?
その正体はパクチーの種です。
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パクチーというとエスニック料理のイメージが強いですが、地中海沿岸で古くから料理や薬草として使われていました。
この2つの副原料によって、ヒューガルデン・ホワイトの奥深いフルーティな香りと飲み終えた後のスパイシーなキレが生み出され、終始、心地良く飲み続けることができるんです。
工夫の凝らされたグラス
ビールはグラスで飲もうが缶のままで飲もうが成分は変わりません。
しかし、人の味覚や嗅覚がどのように接するかによって、味わいや風味に大きな違いが生じます。
そういう意味では、ビールは基本的にグラスに注いで飲むことを想定して醸造されているので、グラスやジョッキで飲む方がおいしく感じるのは当然なのかもしれません。
さて、ベルギービールにはそれぞれのビールの個性を最大限に引き出すためのグラスが作られています。
その中でもヒューガルデンのグラスは独特で、グラス口は丸いのに下に行くにつれてグラスが厚くなり、角張った形になっています。
このグラス、そこそこ重みがあります。
これはビールが温かくなるのを防ぐための工夫としてガラス面を厚くしています。
また、泡持ちが良くて酸化しにくく、口当たりが良くて飲みやすいため、グラス口は大口になっています。
ヒューガルデンは、ビールをどのように味わってもらいたいかというところまで設計されているビールなんです。
ヒューガルデンはここで買える・飲める
ヒューガルデン・ホワイトは、以前アサヒビールが販売ライセンスを持っていたこともあり、国内の小売店や飲食店でも多く流通されています。
ここでは買える店・飲める店を紹介しましょう。
ヒューガルデンが買えるお店
大手スーパーで販売されていて、イオン系のイオンリカー、やまや、マルエツでは多くの店舗で見かけます。
また、成城石井では缶タイプのヒューガルデン・ホワイトを扱っています。
ヒューガルデンが飲めるお店
ヒューガルデンを樽生で提供しているお店もあります。
特におすすめなのが赤バルレッツェ赤羽店
日本で一番ヒューガルデンを販売していることもあって、まろやかな口当たりの新鮮なヒューガルデン・ホワイトを楽しむことができます。
そのほか、ヒューガルデンが飲めるお店はこちらになります。
ヒューガルデンの種類
ヒューガルデンにはヒューガルデン・ホワイトのほかにも様々なビールが作られています。
ヒューガルデン・ロゼ
ヒューガルデン・ホワイトにフランボワーズの果汁を加えて造られたフルーツビール。
さらにフルーティで、甘みや酸味が強く口の中に広がります。
フランボワーズは木苺(キイチゴ)のことで、日本ではケーキに使われていることはあってもそこまで知られている果物ではありません。
ベルギーでは古くからフランボワーズを使用したビールが一般的で、副原料に加えて一緒に発酵させるビールもあります。
ヒューガルデン・禁断の果実
アダムとイヴの絵をモチーフとしたインパクトのあるラベルが特徴のヒューガルデン・禁断の果実 。
ホップを効かせて、焙煎した麦芽を加えることで深みのある味わいに仕上がっています。
アルコール度数は8.5%ですが、ヒューガルデンらしい甘やかな口当たりがそれを感じさせません。
じっくりと味わいたいときにオススメです。
【ヒューガルデン気分を味わえる】サッポロ ホワイトベルグ
サッポロビールのホワイトベルグを飲んだことはありますか?
こちらはベルジャン・ホワイトスタイルをモチーフにしたビールテイスト飲料(新ジャンル)なんです。
エール酵母で醸造していて原料に小麦麦芽を一部使用、副原料にオレンジピールとコリアンダーシードを加えています。
もうこれを見ただけでもどれだけ似ているかがお分かりいただけるのではないでしょうか。
もちろんリキュールを使用したビールテイスト飲料なので、ヒューガルデンのような酸味や複雑な味わいは感じられません。
しかし、あのフルーティな香りやすっきりとした飲み心地を1缶100円前後で楽しむことができるのです。
ヒューガルデンが好きだけど、家族がいて飲みにくいという方にはホワイトベルグの箱買いをおすすめします。
10/10(土)に赤バルレッツェ赤羽店でベルギービールの飲みくらべイベントを開催します。
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