ユタローです。
2020年1月24日から26日まで横浜大さん橋ホールで開催されたJAPAN BREWERS CUP 2020。
今年も多くのブルワリーが自慢のビールとともに参加しました。
今回、ユタローは1月23日に行われたビールの審査会にボランティアスタッフとして参加しました。
えぇ、私はサラリーマンなので有給を使いましたよ。
有給を使ってまでして無給で働きに行くという、一見矛盾と思われる行動ですが、いつもと違うことをしてみるのは自分の見識を広める上で大切ですし、ブルワーでもビアジャッジでもない人間がビールの審査会に関わる機会なんてそうそうありません。
そういう意味で、今回は経験(という名のネタ)を買いに行きました。
ジャパンブルワーズカップ審査会
ジャパンブルワーズカップの審査会のコンセプトは、作り手のブルワーが選ぶ最高のビール。
つまり、全員がビールの醸造経験のあるブルワーで、さらに3年以上経験のある人のみがビアジャッジとして参加できます。
これ、なかなか凄くないですか。
日々、ビールを作っている人たちなら、単純に考えて自分のビールが1番なはずです。
そんな考えを据えつつも「これ、うまいな!」「こんなのどうやって作ってんの!」とか考えて評価するわけですよ。
だから、再現性が難しく本当においしいビールが選ばれるんです。
さて、ビールは4つの部門に分かれて審査されます。
それぞれに予選、準決勝、決勝があり、評価の高いビールが勝ち抜いていく方式です。
簡単に言うと、オリンピック種目の陸上や水泳みたいな感じですね。
入賞ビール
【小麦系部門:Wheat style】エントリービール数 71
1位:足柄ヴァイツェン:箱根ビール
2位:HASSE MITSUMUGI WHEAT:横須賀ビール
3位:DHCベルジャンホワイト:DHCビール
4位:ヒメホワイト:伊勢角屋麦酒
5位:裏アメリカンウィート:南横浜ビール研究所
6位:on the cloud:SPRING VALLEY BREWERY
例年入賞している足柄ヴァイツェンが1位を獲得。
僕の中では、富士桜高原のヴァイツェン、松江ビアへるんと並ぶ三大ヴァイツェンとして勝手に評価しています。
濃厚な香りがするのに飲みやすく、飽きのこない甘さで思わずビールが進んでしまう。
やはりおいしかったですね。
あと、2位のHASSE MITSUMUGI WHEATは、昨年の感謝試飲会で飲んで以来。
名前がわかりにくいんですけど、味は間違いない。
【ピルスナー部門:Pilsner style】エントリービール数 60
1位:Pilsner:Chuckanut Brewery
2位:ピルス:富士桜高原麦酒
3位:タッチダウン ピルスナー:八ヶ岳ブルワリー タッチダウン
4位:ヘレス:はままつビール
5位:Hop & Escape:WEST COAST BREWING
6位:夕陽の月夜野ピルスナー:月夜野クラフトビール
こちらも常連さんが名を連ねています。
個人的には話題のWEST COAST BREWINGのHop & Escapeが強めにホップを効かせていながらもバランスが取れていておいしかった。
【ペールエール・ゴールデンエール部門:Pale Ale/Golden Ale】エントリービール数 75
1位:Blonde NV:Revision Brewing Company
2位:Sky Kraken Hazy Pale Ale:Fremont Brewing
3位:Yellow Sky Pale Ale:Y.MARKET BREWING
4位:Pressure Point Pale Ale:CRAFTROCK Brewing
5位:ビターレスIPA:南横浜ビール研究所
6位:SMaSH into You -Amarillo ver.-:プレストンエールブルワリー
どれも個性的ですが、ホップがしっかりと効いていて、スタイル的にはIPAなんじゃないかと感じるビールもあります。
それゆえ、ホップを使った華やかな香りの作り方が巧みなブルワリーが入賞している印象があります。
特に気に入ったのは、Sky Kraken Hazy Pale Ale。
ヘイジーで香りしっかりかつ苦み抑えめなんだけどしっかり麦芽感も出ていて、ずっと飲んでいたくなるようなビールでした。
【IPA部門:IPA style】エントリービール数 130
1位:Revision IPA:Revision Brewing Company
2位:BIRTHDAY GREETING HAZY IPA:Night Watch Project
3位:NE IPA:TDM1874Brewery
4位:star dust DIPA:TDM1874Brewery
5位:HAZY IPA:MARCA BREWING
6位:Lush IPA:Fremont Brewing
IPAはエントリー数が群を抜いて多く、ピルスナー部門の2倍以上のビールが軒を連ねていました。
依然として注目度が高く、常に変化と進化の中にあるスタイルだということが改めてわかりますね。
そんな中、やはり1位を取ったのはRevision IPA。
ホップをしっかりと効かせながらも透明感のある飲みごたえと麦芽を感じさせてくれます。
やはりレヴィジョンは強過ぎるので反則です。
また、横浜のTDM1874Breweryさんが4位と5位にランクイン。
IPAでもスタイルごとにしっかりと個性を作りこんでいるところに好感が持てます。
【濃色系部門:Dark style】エントリービール数 83
1位:King Kong Knee Drop:AJB Co
2位:ポーター:スワンレイクビール
3位:THE SITH IMPERIAL STOUT:Outsider Brewing
4位:アイリッシュエール:プレストンエールブルワリー
5位:OATMATISM:奈良醸造
6位:ROUNDHOUSE KICK:CREW REPUBLIC BREWERY
この部門でスワンレイクさんやプレストンエールさんのベテラン2社の間隙を縫うように、若いブルワリーさんがランクイン。
中でも印象的だったAJB CoさんのKing Kong Knee Dropはアルコールが9.5%あり、その名の通り刺激が強いインペリアルスタウト。
甘さを十分に感じさせながらもドライに切れ上がっていく感覚がおもしろかった。