こんにちはユタローです。
皆さんはビールの容器と聞いて、何を思い浮かべますか。
日本だと、ビールは缶か瓶に詰められてのスーパーや酒屋さんで販売されています。
ジュースなどの清涼飲料水はペットボトルに入っているのに、大手ビール会社といえどもビールを入れたペットボトルは流通していません。
一方、ビールの量り売りを行っているブルワリーでは、ビールをペットボトルに詰めて販売しているところもあります。
実際のところ、ペットボトルにビールを入れるのはアリなんでしょうか。
今回はビールと容器について考えつつ、昨今ニュースなどでもよく取り上げられている、マーベリックスビアステーションさんのペットボトル生ビールを実際に飲んだ報告をしたいと思います。
ビールの容器
さて、今では当たり前になった瓶ビールと缶ビールですが、それぞれいつから使われるようになったのでしょうか。
日本ガラス瓶協会のホームページによると、ビール瓶が普及し始めたのは1650年代で、コルク栓の大量生産とともに利用が広まったそうです。
日本国内では、1890年頃にキリンビールの前身のジャパン・ブルワリーや、サッポロビールの前身の東京麦酒株式会社などが、品川硝子会社が製造した国産のガラス瓶にビールを詰めて販売したことが起源とされています。
ある意味では、日本のビールの歴史とともに瓶ビールがスタートしたと言っても良いのかもしれません。
缶ビールの登場
缶ビールは、1935年にアメリカで初めて誕生しました。
しかし、品質管理や衛生面に問題があり、瓶ビールのように広く流通される事はありませんでした。
日本で缶ビールが販売されるようになったのは1958年。
アサヒビールの朝日ゴールドが最初と言われています。
1959年にはサッポロビール初の缶入りのサッポロラガービールをリリースしました。
その後、プルタブの改良やアルミ缶の利用等を経て現在の形になりました。
最近では、特殊な塗料を使うことによって、サービングされたかのようなきめ細かい泡を開栓時に作り出す、アサヒビールの生ジョッキ缶のように個性的な缶ビールも販売されています。
なぜペットボトルビールはないの?
ペットボトルに詰められたビールというのは日本では見たことがありませんね。
強いて挙げるならば、2018年に期間限定で販売されたサントリーのオールフリーオールタイムくらいでしょうか。
こちらはノンアルコールのため、いわゆる清涼飲料水になります。
ところで、アメリカやロシア、ヨーロッパではペットボトルビールが販売されています。
中には1リットル以上の容量のものまで。
どうやら、日本でペットボトルビールが流通できないのはわけがありそうです。
この疑問、マイナビさんの記事によると、「ペットボトルは瓶や缶よりも酸素を通しやすい性質」があり、「ペットボトルの目に見えないミクロのすき間を通り抜けて、空気中の酸素がわずかに入って」くるためだそうです。
また、ビールは日光によって味や香りが劣化してしまいます。
ビール瓶が暗い色をしているのはそのためなんです。

しかし、PETボトルリサイクル推進協議会の自主設計ガイドラインによると、日本ではリサイクルの観点から着色ペットボトルは全面禁止となっています。結構、厳しいですね。
そんな中、マーベリックス ビアステーション(MAVERICKS BEER STATION)さんでは、2020年8月よりペットボトル入りビールの販売を開始しました。
マーベリックス ビアステーション(MAVERICKS BEER STATION)のペットボトル生ビール

MAVERICKS BEER STATION(マーベリックス ビアステーション)とは
マーベリックス ビアステーション(MAVERICKS BEER STATION)さんは、2020年8月、埼玉県上尾市にオープンしたビアレストラン。
「純粋令生ビールで乾杯しませんか?」をキャッチフレーズに、本場ドイツの生ビールとソーセージなどのビールに合うおつまみが楽しめるお店です。
オープンからわずか1年で新たに3店舗を追加出店しています。
ユタローから見た、マーベリックス ビアステーションさんの注目ポイントは大きく3つ
- ペットボトル入りビールの販売・流通
- グロウラーによる定期購入も可能
- 宅配を行っている(近隣のみ)
やはり、一番の注目はペットボトルに入った生ビール。
缶や瓶しか見たことのない人にはかなり衝撃が走ります。
4種類のドイツビール
マーベリックス ビアステーションさんでは、エルディンガー ヴァイスビア、エルディンガー デュンケル、シュティーグル ゴールドブロイ、シュティーグル コロンブス1492の4種類のビールをメインに提供しています。
ちなみにシュティーグルは本拠地をオーストリアに構えていますが、もともとは500年い所前にドイツのザルツブルグで創業したブルワリーです。
こちらの4種類のビールはすべて、「麦芽・ホップ・水・酵母のみを原料とする」ドイツ純粋令に則ったビールです。
ドイツのビールというと皆さんはどんなイメージですか。
僕は、硬派でコクがあり、しっかりとした味わいのビールが多い印象があります。
例えば、ベルギービールには、副原料として加えた果物やドライフルーツなどの甘さがあります。
一方、ドイツビールにも甘さを感じられるビールがありますが、麦芽由来のものが多いため、ある意味でビールと切っても切れないような甘さになっています。
また、爽快感をウリにしているビールも、軽やかなのに麦芽の風味が鼻から抜けていくのがドイツのビールなんです。
生ビール専用ペットボトルはここが違う
マーベリックス ビアステーションさんでは、生ビール専用ペットボトルにビールを詰めて販売しています。
今までの話では、日本でペットボトルビールを流通させるのは困難なように思えましたが、マーベリックス ビアステーションさんでは以下のような工夫を行っています。
工場レベルの「炭酸ガス置換充填」
特殊な「生ビール専用ペットボトル」
まず、ビールは空気に触れると炭酸が抜け、一気に鮮度が落ちてしまいます。
そのため、市販の缶ビールは、ビールを缶に詰める際に炭酸ガスを一緒に注入し、ビールの酸化を防ぐように努めています。
マーベリックス ビアステーションさんでも、ビール工場と同水準の炭酸ガスを充填して、鮮度が落ちるのを防いでいるわけです。
ちなみに、ビアバーなどで持ち帰りビールを購入するとフタのギリギリまで注いでくれるお店がありますが、これも同様の理由で、ビールを空気に触れさせて劣化しないようにしているからです。
そして、一番のポイントは生ビール専用ペットボトル。
ペットボトルに特殊なコーティングを施すことで、弱点だった酸素の通過を防ぎ、二酸化炭素とビールの風味をペットボトル内に閉じ込めることに成功しました。
もちろん、ペットボトルの色は透明です。
ペットボトル生ビールを買ってみました【エルディンガー デュンケル】
そんなマーベリックス ビアステーションさんのペットボトル生ビールを購入しました。
UNITED NATURE イオンモール川口店さんで、期間限定の出張販売をしていました。
容量は500ml
販売価格は850円+税
今回はエルディンガー デュンケルという、濃色麦芽を使った黒いビールです。


- ブルワリー:エルディンガー
- 原産国:ドイツ
- ビアスタイル:デュンケル
- アルコール:5.3%
キャップの入り口までビールがしっかり入っています。

軽やかに音を立てながらグラスに注がれていきます。
泡立ちは強くはありませんが、白い泡が現れます。
ほのかなカラメルの香りはそこまで濃くないので、暑い夏の日でも爽やかに感じます。
まず、かなり強めの発泡を感じます。
強炭酸水と変わらない感じです。
続いて、ホップの爽やかな香りが口の中に広がります。
舌に強い炭酸の刺激が走るものの、喉越しが良くて飲みやすいです。
それでいて、渋みが良い感じでアクセントになるので飽きません。
口で回すと小麦とカラメルのほのかな甘みが感じられます。
麦芽のうまみが深くておもしろい。
ドライで舌をヒリっとさせてくれる辛口デュンケル
かなり爽やかですっきりした味わいでした。
ペットボトル生ビールのメリット
まず、ペットボトルは持ち運びに便利。
瓶のように重くなく、割れる心配もないのはうれしいです。
あと、一番のメリットはフタができること
飲んでいる途中のビールにフタをして保存しておくこともできます。
これは缶や瓶にはなかった大きなメリットです。
逆にデメリットは、やや炭酸ガスが強いこと。
このビールの特性でペットボトル充填には関係ないかもしれませんが、飲んでいると炭酸がおなかにたまるように感じました。
ペットボトル生ビールはここで買える
さぁ、話題のマーベリックス ビアステーションさんのペットボトル生ビール。
じゃあ、実際どこで買えるの?と思う方も多いと思うので、直営店以外でペットボトル生ビールが買えるお店を紹介します。
通販(Amazon、楽天)
ペットボトル生ビールはAmazonや楽天などのネット通販で購入することができます。
重いビールを家までクール便で届けてくれるので、とても楽ですね。
お菓子ドンキ・お酒ドンキ八重洲地下街
2021年5月、ドン・キホーテの新業態店舗「お菓子ドンキ・お酒ドンキ」が、JR東京駅の八重洲地下街に登場しました。
こちらでもマーベリックス ビアステーションさんのペットボトル生ビールを販売しています。