- 麦芽とホップの魅力がせめぎ合う
- 個性が立っているけど飲みやすい
- 変わったビールを飲んでみたい人にオススメ
ここで買いました
日ノモトビアパーラーさんで購入しました。
こちらのお店はビアバーですがボトルショップを併設しているためビールのテイクアウトが可能です。
ブラックソード2020/Black Sword2020
- ブルワリー:ヨロッコビール/yorocco
- 原産国:神奈川県
- ビアスタイル:ベルジャンブラックIPA
- アルコール:5.5%
こんなビールです
鎌倉にあるヨロッコビールさんのビール。
こちらはアートワークやファッションブランドを手掛けるUsugrowさんとのコラボレーションで、ラベルはUsugrowさんが手掛けています。
ヤンキーっぽい印象がありますが、よくみると周りの黒文字は“yorocco beer BLACK SWORD”と書かれていて、中央にも剣を模した“黒剣”という漢字が浮かび上がってきます。
正直なところ購入したときには全く気付かず、家で写真を撮った時に発見しました。
細部までデザインがかなり凝ってますよね。
また、こちらは2020年バージョンで、以前に瓶ビールでリリースされたものと比べるとアルコール度数などが多少変更になっているようです。
ベルジャンブラックIPAというビアスタイルもなかなかお目に掛かれないので期待も高まります。
いざ乾杯!
グラスに注がれたのは少し赤みを帯びた黒いビール。
ホップ由来の落ち着いたハーブの香りが感じられます。
ベルジャンよりもIPAといった方がしっくりきそうな雰囲気です。
それでは乾杯しましょう!!
一口飲むと、IPAでよく感じられるグレープフルーツの苦みが現れます。
この苦みが広がっていくと思いきや、麦芽をローストした焦げ焦げな香りと渋みがしっかりと出てきて広がっていきます。
飲み込んだ後は焦げたようなほろ苦さが長く口に残っていき、時折、カカオの割合の高いチョコレートのような深みが感じられます。
ベルジャン酵母独特の乳酸のような深い香りが余韻に出てくるのも心地よい。
なんとも不思議で奥深いビールですが、終盤になるとさらなる変化が訪れます。
温度が上がってきたためなのかホップ由来の柑橘系の酸味が強く現れ、ローストよりもフルーティな印象が際立ってきます。
ほろ苦かったのに最終的には爽やかな印象で締めくくってくれます。
香りの強さ | |
---|---|
苦みの強さ | |
甘みの強さ | |
ボディの重さ | |
のどごしの良さ |
感想
ロースト麦芽由来の渋みやほろ苦さがにじみ出ていながら、IPAらしいグレープフルーツを思わせる柑橘系の爽やかさもしっかり感じさせてくれます。
この麦芽とホップの魅力が互いにぶつかりながら個性を主張しているような印象で、口に含むたびにいろいろな表情を楽しませてくれます。
また、ベルジャンらしい複雑な余韻が全体的に奥行きのある味わいに仕立ててくれます。
これはおもしろい。
苦みや渋みもそこまで強くなく、飲みやすさがしっかりと保たれています。
IPAやヘイジー系が好きだけどやや食傷気味な人に気分転換としてぜひおすすめしたい。
ヨロッコさんのビール造りのおもしろさを感じることができる一杯で、別のビールも飲んでみたいと思わせてくれます。