- 有機農産物100%使用
- フルーティでシードルのような泡立ち
- ずっしり体に染み渡る高アルコールビール
ここで買いました
そごう川口のお酒売り場で購入。
(2021年2月28日をもって閉店)
エドリアンブラウワービオ トリプル/Adriaen Brouwer BIO Tripel
- ブルワリー:ローマン醸造所(Roman)
- 原産国:ベルギー
- ビアスタイル:オーガニックトリプルエール
- アルコール:9.0%
- 副原料:パッションフルーツ
こんなビールです
絵画タッチによる渋いおじさんの肖像が印象的なビール。
まぁ、ベルギーっぽいラベルといえばそうなんですけど、このおじさんは誰よ?
描かれているのは17世紀初頭にフランドルで活躍したアドリアーン・ブラウエルという画家のようです。
ちょうど江戸時代が始まった頃。日本で言うならば『風神雷神図』を描いた俵屋宗達が該当するのかな。デザインに400年前の芸術家をモチーフにすることってあまりないですよね。
ちなみにローマン醸造所は1545年からビール造りを始めています。
アドリアーンとの何かしらの親交があったのかもしれませんね。
ところで、このビールのもう一つの特徴はビオ
EUによるオーガニックの認証「ユーロリーフ」を受けていて、原料に有機農産物を100%使用しています。
伝統ある醸造所でありながらも、昨今の世の中の情勢を商品に組み入れる柔軟さを持ち合わせているようです。
いざ乾杯!
開栓すると同時に、コリアンダーの香りが広がります。
まさにベルギービールといった感じ。
そのスパイシーな香りの中に蒸発したアルコールが絡んできます。
それでは乾杯しましょう!!
口に含んだ途端、シュワシュワと威勢よく発酵したビールが飛び込んできます。
泡はきめ細かいためかあまり刺激を感じません
そこからりんごのような甘みが口の中に広がります。
酸味は抑えているため口当たりが良く、高アルコールのわりには軽やかに飲むことができます。
苦みもほとんどありません。
しかし、ビールを飲み込む時にコニャックのような蜜の甘みが現れたかと思ったら、喉の奥がガガっと熱くなります。
やはり高アルコールです。
また、ビールの引いた口内ではわずかな苦みが顔を出します。
しばらくすると、ずっしりとしたアルコール感が身体中を駆け巡ります。
香りの強さ | |
---|---|
苦みの強さ | |
甘みの強さ | |
ボディの重さ | |
のどごしの良さ |
感想
コリアンダーの気持ちいい香りにシードルのような強い発泡とりんごのすっきりとした甘みがやさしく口の中に入っていくと思いきや、終盤は高アルコールががっつり出てきます。
軽やかな印象がガラリと変化する緩急のついた味わいこそがこのビールの醍醐味ですね。
ベルギービールらしい、おもしろいビールです。