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【修道院が造るベルギービール】シメイ(CHIMAY)の楽しみ方・選び方

(写真はオルヴァル修道院です)

瓶の輸入ビールを販売しているお店に行くと高確率で目にするビールがシメイ(CHIMAY)

赤、青、白、金の4種類があり、その上、販売価格も異なります。

このビール、実はベルギーの修道院が醸造していて、トラピストビールと呼ばれています。

つーか、この4種類の違いはなに?どれを選んだらいいの?

今回は、ベルギービールのシメイとその違いについて紹介しましょう。

シメイ(CHIMAY)とは

ビール詳細
  • ブルワリー:スクールモン修道院
  • 原産国:ベルギー
  • ビアスタイル:トラピスト

シメイは150年以上の歴史を持つビール。

名前はその地名から由来し、ベルギー南東のフランス国境付近にあるスクールモン修道院で醸造されています。

イオンやヨーカ堂などの日本のスーパーでも普通に買えるシメイですが、実は修道院が醸造しているんです。

なかなかおもしろくないですか?

ヨーロッパあるキリスト教・カトリックのトラピスト派修道会に属する一部の修道院では、古くから修道院の運営や慈善事業のためにビール造りが行われてきました。

そして、そのビールのことをトラピストビールと呼びます。

トラピスト会修道院は日本にもありますが、醸造が許されている修道院は12ヵ所(2020年現在)のみで。

協会によって定められた規則をクリアすることで六角形のロゴマークを使用することができます。

シメイは他のベルギービール同様に瓶内での二次発酵を意図していて、長期熟成が可能です。

4種類のシメイ

ところで、店頭では4種類のシメイが販売されています。

何をどう選んだらよいのかを紹介しましょう。

シメイ・レッド(La Chimay Rouge)

一番最初に醸造されたシメイでありブランドの看板商品。

アルコールは7.0%。スタンダード商品なのにこのアルコールの高さはさすがベルギービールといった感じですね。

さて、赤を名乗る通り、グラスに注ぐと赤みを帯びたビールが現れます。

日本の大手のビールと比べて香りがとても濃厚で、干しブドウのような深みのあるフルーティな香りとカラメルの甘い香りが混ざり合りあい、ビールとは思えないような雰囲気を発しています。

味わいについても濃厚な麦芽の甘みが口に広がり、じわじわと苦みが湧き上がってきます。

じっくりと味わうためのビールです。

シメイ・ホワイト(La Chimay Triple)

白いパッケージのシメイ。

アルコールは8.0%

原名にトリプルと書かれているように、シメイ・レッドと比べてホップを3倍以上投入した、ホップ増し増しなビールです。

ビールの色も、ヒューガルデン・ホワイトほどではありませんが、少し薄くなっています。

香りは相変わらずフルーティな甘さを漂わせますが、口当たりはシメイ・レッドよりも軽やかで、ビシッとした苦みが口の中を走ります。

アルコール感も手伝って、かなり辛口に仕上がっています。

シメイ・ブルー(La Chimay Bleue)

青のシメイはアルコールが9.0%

二ケタ台目前で、もはや赤ワインに近づいています。

シメイ・ホワイトがホップを強化したシメイならば、シメイ・ブルーは麦芽寄りのシメイと言えます。

ビールの色見がシメイ・レッドよりもさらに濃く、かなり黒に近いものになっています。

当然、味わいも濃厚。

フルボディで麦芽の甘みがガツンと口の中に覆いかぶさってきます。

さて、このシメイ・ブルーはおもしろいことに年ごとのビンテージボトルも販売されています。

サイズも1500mlのマグナム、3000mlのジェロボアム、6000mlのマチュザレムの3種類があります。

1.5リットルのペットボトルと同量の瓶ビールがあることすら驚きなのに、もはや3リットル、6リットルがあるとは…

異次元に来たような感じですね。

瓶内での熟成を意図したビールなので、容量が大きいほど二次発酵も進み、複雑で奥行きのある味わいと香りが楽しめます。

シメイ・ゴールド(Chimay Dorée)

2013年、およそ半世紀ぶり発売されたシメイの新商品。

アルコールは5.0%で、かなり軽くなったライトモデルです。

原料はシメイ・レッドと同じものを使用していて、オレンジや桃のような甘さを感じつつ、すっきりと飲むことができます。

1杯目に飲んだりするには一番適しているかもしれませんね、

シメイを飲むなら専用グラスで

シメイには専用のグラスがあります。

修道院らしく聖杯をあしらっていて、持ち手の節くれた感じが何とも個性的です。

単品でも販売されていますが、ビール付きのセットだとお買い得で、そのままビールの飲みくらべを楽しむことができます。

この個性豊かな味わい深いシメイをぜひ味わってみてください。