ユタローです、乾杯してますか?
2021年に話題を呼んだアサヒ生ビール。
通称マルエフ。
そのアサヒ生ビールのタイトルを冠するアサヒ生ビール黒生が2022年2月15日に発売されました。
当初は2021年11月に発売予定でしたが延期が相次ぎ、心待ちにしていた方も多いのではないでしょうか。
アサヒビールの「黒ビール」といえばドライブラックや、知る人ぞ知る銘品のアサヒスタウトが先行して販売されています。
そんな中で発売されたアサヒ生ビール黒生にはどんな特徴があるのか気になりますよね。
今日はアサヒ生ビール黒生で乾杯したいと思います。
- 酸味・苦み控えめでやわらかな口当たり
- 焙煎の焦げ感とカラメル香が漂う
- とにかく飲みやすい「黒ビール」
ここで買いました
東武ストアで購入しました。
350ml缶と500ml缶があります。
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アサヒ生ビール黒生
こんなビールです
発売延期の末ようやく発売されたアサヒ生ビール黒生
パッケージはアサヒ生ビールと同様に“幸運の不死鳥(FORTUNE PHOENIX)”が描かれています。
ゴールドとブラックの組み合わせは、高級感に加えてシックな大人っぽさを感じますね。
アサヒ生ビール黒生の歴史
アサヒ生ビール黒生は1982年に発売されました。
アサヒ生ビール(マルエフ)が1986年に発売されたことを考えると、こちらの方がリリースが早かったんですね。
プレスリリースでその歴史を紐解くと、
■1982年 5月:日本初の缶の黒生ビールとして『アサヒ黒生ビール』発売。
■1995年10月:『アサヒ生ビール黒生』として中味・パッケージをリニューアル。
■2015年 9月:缶、瓶、樽生を終売。
また、2012年に”スーパードライの黒ビール”としてアサヒスーパードライ ドライブラックが発売されました。
ドライブラックはその後もリニューアルを重ね、2016年には”ビアホール仕立て”というキャッチフレーズのもと、フルリニューアルされました。
アサヒ生ビール黒生の終売時期を考えると、その座がドライブラックに移行したと考えられます。
どんな黒ビールなの?
アサヒ生ビール黒生の不死鳥マークの付近には「Munich-Type」という文字が記されています。
Munichとはミュンヘンのこと。
パッケージによると、「19世紀後半頃ドイツで飲まれはじめた濃色ミュンヘンビールの流れを汲む黒ビール」とも書かれています。
このビアスタイルは、ミュンヘナー(ヒナー)・デュンケルのことです。
デュンケルとはドイツ語で「暗い」を意味し、焙煎された麦芽を使用した茶色液色の下面発酵ビールです。
麦芽をローストすることで甘みがにじみ出てきて、さらにほろ苦い香りを感じることができます。
一方、ドイツの黒ビールというとシュバルツを思い浮かぶ人もいるのではないでしょうか。
こちらはドイツ語で「黒」を意味していて、下面発酵という点ではデュンケルと共通していますが、液の色味は黒く、また焙煎麦芽のほろ苦さがより強く強調されています。
アサヒの黒ビールとの違い
2022年2月現在、アサヒビールの黒ビールとしてアサヒドライブラックとアサヒスタウトを購入することができます。
現行のアサヒドライブラックは、前述のとおり2016年にリニューアルしたものがベースのなっています。
焙煎のほろ苦さを感じさせながらもスーパードライのようなすっきりとした飲み口で、まさに”ビアホール仕立て”の名にふさわしいビール。
肉料理との相性抜群です。
一方、アサヒスタウトは販売店舗が限られた激レアビール。
アルコール度数が8%もあり、発祥の地アイルランドの伝統的な製法で作られた本格スタウトなんです。
その濃厚な香りと味わいは、飲むほどに奥行きを感じさせてくれます。
基本的にビールをストックしないユタローですが、アサヒスタウトだけは常時5本以上が家にあります。
いざ乾杯!
開栓すると、焙煎麦芽の焦げ感とカラメルの甘い香りが広がります。
香りの印象はアサヒスタウトに近く、他の大手の「黒ビール」とは明らかに一線を画しています。
色味は焦げ茶色で、ドライスタウトに似ています。
それでは乾杯しましょう!!
まず感じるのは口当たりのやわらかさ。
カラメルのほのかな甘みが口の中へ押し寄せてきます。
また「黒ビール」特有の酸味がほとんどありません。この酸味、結構苦手な人も多いのですが、それがないだけでクリアに感じます。
鼻から通る香りにはアサヒ生ビールの麦芽由来のものに加え、焙煎によるこんがりとした香りが程よく絡んで感じられます。
この香りは持続性があり、ひとたび口に含むとしばらく残ります。
苦みはそこまで強くありませんが、たしかなほろ苦さが徐々に広がっていきます。
この香りとほろ苦さが口の中に生み出す余韻がとても気持ち良い。
くどくなくてすっきりと飲める、なのに焙煎麦芽の深みを感じる、そんな印象を強く感じます。
香りの強さ | |
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苦みの強さ | |
甘みの強さ | |
ボディの重さ | |
のどごしの良さ |
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アサヒ黒生とアサヒ生ビールをハーフ&ハーフにして飲んでみた
アサヒ黒生のホームページでは、黒生をグラス半分に注いだ後にアサヒ生ビール(マルエフ)をブレンドする、アサヒ生ビール ハーフ&ハーフを推奨しています。
通常のピルスナーに「黒ビール」を混ぜるという、ビアガーデンでよく見かけるビールです。
マルエフと黒生は、同じようなパッケージのためか、2つをブレンドすることにあまり抵抗を感じません。
アサヒ黒生に
マルエフを投入。
琥珀色になりました。
泡はベージュ色。泡持ちもほどほどに良好です。
香りはマルエフの要素が強く、黒生の焙煎感が鳴りを潜めています。
飲んでみましょう。
おぉ、マイルド!
口に含むと黒生のほろ苦い味わいが口の中に広がりますが、マルエフの影響で角が取れ、まろやかな味わいへと変化しています。
しかしながら、黒生の特徴のロースト感が飲むたびに感じられます。
後味も軽やかです。
料理との兼ね合いでほろ苦さを少し抑えたいときは、このハーフ&ハーフがピッタリかもしれません。
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アサヒ黒生とアサヒスタウトをハーフ&ハーフにして飲んでみた
次に、ユタローの愛飲してやまないアサヒスタウトとアサヒ黒生をハーフ&ハーフにして飲んでみました。
アサヒ生ビールのハーフ&ハーフを楽しんだ人は数あれど、さすがにスタウトと黒生をブレンドした人はいないんじゃないでしょうか笑
この2つは液色の黒いビールですが、発酵方法が大きく異なります。
上面発酵、いわゆるエールのアサヒスタウト、そしてミュンヘンスタイルの黒いラガーの黒生。
エールとラガーでは口にした時の印象が全く変わってきます。
ところで、アサヒビールさんといえば、アサヒ ザ・ダブルというピルスナーとエールをブレンドしたビールを定期的に発売しています。
つまり、アサヒさん的には、ラガー(ピルスナー)とエールのハーフ&ハーフはありだと考えているわけです。
そういう意味ではスタウトと黒生のブレンドもいけるはず!!
ということで、スタウトと瓶の黒生を用意。
2つ並べてみました。
左のスタウトが漆黒なのに対して、黒生は焦げ茶色っぽいように見えます。
早速、ハーフ&ハーフ!
ほんの気持ち、スタウトよりもビールが明るい気がします。
また、泡の色はスタウトと変わりませんが、黒生が加わったことで泡持ちが少し向上しました。
飲んでみましょう。
おぉ、これは個性的!
おそらく黒生由来と思われる酸味が味わいに膨らみをもたらしてくれます。
というか、黒生に酸味なんてあったんですね。
アサヒスタウトらしい濃厚な香りが漂う一方、スルスルと飲むことができます。
ほろ苦さはありますが後味は軽やかです。
このハーフ&ハーフ、余韻を楽しみたければスタウトを、爽やかさを楽しみたければ黒生を多めに入れてみると味わいに変化が出ると思います。
ユタロー的にはスタウト7:黒生3が好みです。
感想
焙煎麦芽の特長を余すところなく伝えながらも、アサヒ生ビールのような口当たりの良さがしっかりとキープされています。
大手の「黒ビール」というとドライで酸味が強いものが多い一方、余韻をゆっくりと楽しむものは少ないように思われます。
また、余韻のしっかりしたものではヱビス プレミアムブラックのようにコクが強く出ているため、かなりガツンとくる印象があります。
そんな中でアサヒ生ビール黒生は飲みやすさと余韻の程よいバランスを保っています。
ピルスナーのような飲みやすさを維持しつつしっかりカラメルを感じさせてくれます。
正直、こんなに飲みやすい大手の「黒ビール」には出会ったことがありません。
ところどころにアサヒスタウトを彷彿させるようなカラメルの甘みが感じられるのもうれしいです。
これがコンビニやスーパーで買えるとは本当に良い時代だと思います。
アサヒ生ビールとのハーフ&ハーフもおもしろそうですね。
また、アサヒスタウトをまだ飲んだことが無い方には、これを機に飲んでみることを強くオススメします。
あまりの濃厚さに、これがアサヒなの?と信じられないくらいの衝撃が走ります。
しかし、アサヒ生ビール黒生を飲んだ時と同じように、さすがアサヒ!と称賛したくなること間違いなしです。
酒のやまやでは瓶ビールケースの置かれたコーナーによく並んでいるので、ぜひチェックしてみましょう。