ユタローです、乾杯してますか?
ベルギービールの代名詞と聞いて、ヒューガルデン・ホワイトを真っ先に思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
小麦麦芽とコリアンダーを使用したフルーティな味わいは、ベルジャン・ホワイトスタイルの特徴をダイレクトに伝えてくれます。
そんなヒューガルデンから、アルコールゼロの商品が登場しました。
今回はヒューガルデン ゼロで乾杯したいと思います。
- コリアンダーの爽やかな香り
- オレンジと小麦麦芽の織りなす甘み
- 「ビール」と一線を画する激ウマ炭酸飲料
ここで買いました
8月上旬にイオンで購入しました。
Amazonの販売ページでは8月23日発売のため、店頭もしくはイオン先行で販売が開始したのかもしれません。
サイズは330mlで6缶パックも販売していました。
ヒューガルデン ゼロ/Hoegaarden 0,0
こんなビールです
あのベルギービールのヒューガルデンを、アルコール度数0.0%の炭酸飲料が発売になります。
このベルギー生まれの白いビールは、コリアンダーの爽やかな香りと舌に残る小麦の甘やかな味わいが魅力で、国内大手のビールくらいしか飲んだことのなかった多くの人をビールの世界に誘ってきました。
少なくとも僕もその一人です。
さてプレスリリースによると、
近年ではコロナ禍による個々の生活スタイルの多様化と健康への意識が高まった影響で、ノンアルコール飲料を飲用する消費者が増加しています。この影響は世界的に共通の動きで、特に欧米では「Sober Curious(ソーバーキュリアス)」(お酒は飲めるけれど、あえて飲まない)というライフスタイルが注目されているほど。また、同時にノンアルコール市場も世界的に右肩上がりで成長しており、今後も伸び続けると予想されています。
(中略)
「Hoegaarden 0,0(ヒューガルデン ゼロ)」は、海外では主流の脱アルコール製法(ビールと同じ製法で醸造後、最終工程でアルコール分を除去した製法)で作られ、ノンアルコールビールテイスト飲料で最も重要視される「ビールに近い味わいとおいしさ」を実現しました。
海外では、カロリーゼロのフレーバーアルコール飲料のハードセルツァーや、酵素ドリンクのコンブチャなど、ヘルシー志向を意識したアルコール飲料やドリンクの選択肢の多様化が進んでいます。
世界第一位のビール会社のアンハイザー・ブッシュ・インベブ社がこの潮流を見逃すはずがないのは当然ですよね。
ヒューガルデン ゼロは、脱アルコール製法でヒューガルデン・ホワイトからアルコールを取り除いて製造しているとのこと。
つまり、ヒューガルデンそのものがベースになっているわけです。
ちなみに、ビールを醸造してからアルコールのみを抜く方法はアサヒ ビアリーでも用いられています。
しかし、日本ではアルコールの醸造に準じて酒税が課税されるため、ビアリーは他のビールテイスト飲料と比べて販売価格が高くなっています。
そんな状況にもかかわらず、ヒューガルデン ゼロの販売価格は1缶160円前後。
通常のヒューガルデンの半額近い金額です。
缶に「炭酸飲料」と書いてあるので酒税がかからずに輸入できるのかもしれませんが、醸造に手間がかかっているのに低価格ってすごいですよね。
しかも、アルコール0.0%です。
煮沸で飛ばしたり、凍らせて取り出したりと、ビールからアルコールを抜く方法は様々ありますが、0.0%にこだわっているのはすごいですね。
これはもう、ある意味でヒューガルデン・ホワイトのクオリティのさらに上を行くと考えても差し支えないのではないでしょうか。
いざ乾杯!
うっすらと白い明るみを帯びたビールがグラスの中に注ぎこまれます。
泡立ちも極めて良好。
いわゆる「ノンアル」の中では突出した泡の立ち上がりを見せます。
おなじみのコリアンダーの香りが鼻に入ってくると、目の前にあるビールがヒューガルデン・ホワイトとしか思えません。
それでは乾杯しましょう!!
コリアンダーの香りとともに口の中へ入ってきたビールは、口当たりが少しすっきりとした印象を受けます。
次第にオレンジの果汁感が広がり、まるでジュースのような味わいが感じられます。
一方で、苦みはあまり出ていません。
小麦麦芽由来の甘みがしっかりと感じられるため、ノンアル系特有のレモンティーのような味がうまく包み込まれています。
もちろん、ビールではないのでキレはありませんが、後味がすっきりとしているので何杯でも飲めてしまいそうです。
香りの強さ | |
---|---|
苦みの強さ | |
甘みの強さ | |
ボディの重さ | |
のどごしの良さ |
感想
ビールテイスト飲料って、基本的にビールが好きな人が飲むことを想定して作られていると思います。
また、飲み手側もビールテイスト飲料を既存のビールと比較しがちで、「おいしいけど、ビールと比べると…」という思考へどうしても向いてしまいます。
いわゆる下位互換としてみてしまうことはないでしょうか。
でも、このヒューガルデン ゼロは、コリアンダー、オレンジピール、小麦麦芽などのヒューガルデン・ホワイトの醸す魅力をジュースに昇華させていて、ノンアル云々の比較がどうでもよくなるくらい個性を感じます。
なので、ヒューガルデンを知らない人、ビールを飲まない人、お酒を飲まない人に強くおすすめしたいアイテムです。
まさにおいしい麦芽飲料!
缶にデカデカと「炭酸飲料」と表示してあるのも、「ビール」のイメージから敢えて離脱させるためだとも考えられます。
ところで、イケア(IKEA)では、ビールの製法で醸造された0.3%の低アルコール飲料を販売しています。
酸味やハーブの香りが強く、「ビール」というよりもサワーに近い味わいになっているため「日本のビール」と同じようなものだと想像して飲むとビックリするかもしれません。
しかし、フルーツドリンクだと思うと評価は大きく異なるうえ、ビール酵母発酵ならではのすっきりとした味わいが飲みやすさを加速させてくれます。
「ビール」のイメージに引きずられないこと。それがビールテイスト飲料の
今後を占うカギなのかもしれません。