- 窒素による美しい泡の立ち上がり
- なめらかな口当たり
- マットでずっと飲んでいたくなる味わい
ここで買いました
鈴木酒販神田店さん(2021年5月閉店)で購入しました。
神田店閉店後も三ノ輪本店では国内外の人気ビールを販売しています。
Milk Stout Nitoro
- ブルワリー:レフトハンド/Left Hand
- 原産国:アメリカ コロラド州
- ビアスタイル:スウィートスタウト
- アルコール:6.0%
こんなビールです
アメリカ・コロラド州で30年近く醸造を行っている老舗のレフトハンドブルワリー。
そのレフトハンドのビールの中でも日本で人気があるのがミルクスタウト ナイトロ
ナイトロとは窒素のこと。
ビールは醸造の過程で炭酸ガスを発生させます。
また、瓶や缶にビールを充填させる際やビアサーバーからビールを注ぐ際にも炭酸ガスを使用します。
この後者のパートで窒素を使い、炭酸ガスと窒素ガスを混合させたビールをナイトロビールと言います。
窒素を使うと泡がきめ細かくなり、なめらかでクリーミィーな味わいのビールを楽しむことができます。
グラスの底からゆっくりと現れる泡の立ち上がり方や泡持ちの良さは、炭酸ガスを使用した場合とは一目瞭然です。
そんな窒素入りビール。
身近なところではギネスビールが採用しています。
ギネスビールといえば、ビールの黒が徐々に白へとグラデーションしていくクリーミーな泡が印象的ですよね。
この泡を実現するために缶の中に窒素入りのカプセルを入れていて、開栓と同時に窒素が広がる仕組みになっています。
ちなみに1959年にギネス社がビールの抽出に窒素を使用したのがナイトロビールの起源と言われています。
窒素はビールの抽出だけでなくコーヒーでも利用され、スターバックスコーヒーでも窒素入りのコールドブリューコーヒーを楽しむことができます。
さてさて、話を戻しましょう。
ほろ苦い香りと味わいを持つスタウトにとって、口当たりをなめらかにしてくれる泡の存在は他のビール以上に大きいのは言うまでもありません。
前述のように、ビジュアル面でも美しい。
それでは早速、楽しんでみましょう。
いざ乾杯!
さて、ビールを注いでいきましょう。
ミルクスタウト ナイトロの缶ビールは404ml入っています。
対して、グラスは350ml前後。
ナイトロビールは二次発酵されたベルギービールのようにきのこ雲を作ったりしないので勢いよく入れてもあふれることはほとんどありません。
が、グラスの容量の関係で、今回はおとなしく注いでみました(はい、ビビりです)
カフェオレのような茶色のビールがグラスに注がれます。
白い泡と黒いビールが混ざり合うことでビール全体がこのような色味を帯びています。
しばらくすると、きめ細かい泡だけが表面に集合します。
表面の高さは注いだ時と変わりません。
手品のような鮮やかさと科学実験のような驚き。
これぞナイトロの魔力!
鼻に近づけると、焙煎麦芽の焦げた香りを感じます。
それでは乾杯しましょう!!
口に含んでみると、ミルクが入っているかのように舌触りがとてもなめらか。
コーヒーのようなほろ苦さと酸味も感じられます。
泡が立ち上ってくるビジュアルのわりに炭酸は控えめ。
飲み込んでしばらくすると焦げたような苦味が走り出す。
まさにコーヒー感覚で飲みやすいです。
一方で、アルコール感がそこそこ感じられたり、オーツ麦を入れたビールのようなスパイシーな香りも漂うため、しっかりと印象に残る味わいになっています。
しばらく時間が経っても泡は消えず、ビールが劣化していく印象は受けません。
厚みはあるけど味が強くないのでゆっくりと飲むのに適しています。
香りの強さ | |
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苦みの強さ | |
甘みの強さ | |
ボディの重さ | |
のどごしの良さ |
感想
やはりナイトロによる泡の立ち上がりが美しいですね。
もうこれだけでも十分すぎるのに、ビールもなめらかでいつまでも飲んでいたくなる味わいです。
クリーミーでありながらもほろ苦さやスパイシーな香りがアクセントになっています。
厚みのある味わいだからこそ、やはり個性も重要です。
ぜひ見かけたら購入してみてください。