- ブラックペッパーの香り
- ピリリとした余韻が続く
- シンプルな料理とともに楽しみたい


ここで買いました
やまやで購入しました。
全国のスーパーや酒販店で販売されています。
夏季限定なのでお見逃しなく。
サントリー TOKYO CRAFT(東京クラフト)〈スパイシーエール〉

- ブルワリー:サントリー
- 原産国:日本
- ビアスタイル:スパイシーエール
- アルコール:6.0%
こんなビールです
サントリーさんのTOKYO CRAFT(東京クラフト)の期間限定ビール。
今回はスパイシーで爽快なビールを目指して、ブラックペッパーを加えたエールを醸造しました。
世界ではビールに香辛料を入れるのはそこまで珍しいことではありません。
ヒューガルデンに代表されるベルギーのビールには、コリアンダーシード(パクチー)を加えて、植物っぽさとほんのりとした甘さを醸し出しています。
また、いわて蔵ビールさんでは毎年、岩手県一関市の山椒を使用したジャパニーズハーブエール山椒を醸造しています。
しかし、ブラックペッパー、いわゆる黒コショウを使用したビールはあまり聞いたことがありません。(山椒もマニアックですけど…)
パッと思いつくところでいうと、サッポロビールが発売したグルメビアぐらいでしょうか。

グルメビアは副原料に岩塩、ブラックペッパー、ライムピールを使用、程よく塩気を感じさせながらもライムの香りによって清涼感が醸し出されていました。
さて、TOKYO CRAFT(東京クラフト)〈スパイシーエール〉のプレスリリースによると、
中味は、一口目からブラックペッパーのスパイシーな香りとピリリとした後口をはっきりと感じていただけるよう仕上げました。また、その刺激的な味わいと上面醗酵によるフルーティな香りが調和した爽快感をお楽しみいただけます。
かなりブラックペッパーの個性を前面に押し出しているようですね。
多くの人が黒こしょうの味を知っている分、それがビールと組み合わさるとどうなるのか、なかなか未知の世界なのではないでしょうか。
僕も今回が2回目となるブラックペッパー入りのビールを飲んでみたいと思います。
いざ乾杯!
ビールを注いだグラスからはブラックペッパーの香りが強く感じられます。
料理にかけるときに感じるあの香りと一緒です。
ほのかに麦芽の香りも並走しています。
それでは乾杯しましょう!!
ビール自体は「天然水のサントリー」らしいライトボディ。
しかし、ブラックペッパーの存在感をかなり強く感じます。
香りとして漂っていた黒コショウ感は口の中にも現れ、ピリリとした辛さを発します。
この辛さ、アルコール由来のヒリヒリした刺激とはまったく異なります。
そのためか、あまりキレはなく、飲んだ後もスパイスの辛さが続いていきます。
飲む込むと喉の奥がギュッと熱くなる。
ブラックペッパーの個性が強いためか、苦みはそこまで感じられません。
また、グルメビアのように塩分を感じることもほとんどなく、まさに「飲むスパイス」といった印象。
体が一気に燃えてきます。
香りの強さ | |
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苦みの強さ | |
甘みの強さ | |
ボディの重さ | |
のどごしの良さ |
感想
想像していたよりもかなり個性的なビール。
風味だけでなく、味わいにもブラックペッパーの個性がしっかりと現れています。
そのため、果物のピールやコリアンダーシードを使用したスパイスエールと同じようなものだと思うと、かなり面食らうかもしれません。
これを飲むとブラックペッパーの食欲増進効果で何かを食べたくなるので、やはり食事などのシチュエーションが一番最適なのかもしれません。
普通のビール、例えばサッポロ赤星は味付けのしっかりした料理を食べながら飲むと、口の中に残った香辛料の味をリセットしてくれます。
しかし、東京クラフト〈スパイシーエール〉はその逆でビール自体がスパイシー。
この前提を考えると、シンプルな味付けの料理とともに楽しむのがベストなのかもしれません。
好き嫌いがわかれそうですが、これもビールの一つの可能性。
興味を持った方はぜひ飲んでみてください。


