ユタローです。
皆さんは、ひと月のビール代にどのくらいの予算を割いていますか?
二児の父のユタローは外飲みを含めて1万円以内と決めています…
が、多分いつもオーバーしています笑
ビールとなると安いものに妥協したくないですが、かと言って500円前後のビールをデイリーで飲むにはなかなか厳しかったりします(そうはいってもスーパーののPBはちょっと…)
そんな中、2019年10月と12月に販売されたのが、アサヒビールのクラフトスタイル。
新ジャンルでありながらクラフトビールの特徴を推し出したお値打ち商品で、ブリティッシュエール、アメリカンエール、IPA、アンバーラガーの4種類がラインナップされています。
アサヒビールと言えば、TOKYO CRAFTを展開するサントリーやGRAND KIRINをクラフトビールブランドとして打ち出しているキリンと比べるとクラフトビールに力を入れているイメージはありません。
というよりも、ロイヤルリミテッドとかジャパンゴールドとか、最近の新商品はスーパードライに毛の生えたものしか作らないのかという印象すらあります。
そんなアサヒビールがクラフトビールテイストの新ジャンルを作るって、大丈夫なの?
いろんな種類があるけど、どんな特徴があるの?
そんなビールドリンカーの素朴な疑問に答えるべく、今回はクラフトスタイルシリーズを徹底比較していきたいと思います。
ビアスタイルのタイプ
クラフトスタイルシリーズはそれぞれのビアスタイルを冠した商品名が付けられていますが、これらのビアスタイルのビールとは全く別物です。
なぜなら、ビアスタイルには一定した基準があり、使用した麦芽や酵母などの種類によって明確に区分わけされています。
簡単に言うと、ビールを評価するための統一のルールが必要なわけなんです。
日本の酒税法では麦芽比率が50%以上なら新ジャンルとして販売できますが、そのビールがビアスタイルの定義に当てはまっているかは別問題なのです。
なので、クラフトスタイルは、あくまでもクラフトビールっぽい新ジャンルだと思うようにしましょう。
くれぐれも期待を高く持ち過ぎないでください笑い
それでは、各スタイルとそれを代表するビール紹介していきましょう。
ブリティッシュエールタイプ
普段から海外ビールを飲み親しんでいる方からすると、「ブリティッシュエール」なんて名前のスタイルはねえよと鋭いツッコミが入りそうなほど違和感を覚えるタイトル。
こちらはつまるところ、イギリス発祥の伝統的なペールエールのことを指します。
ビアスタイルとしてはイングリッシュスタイルペールエールの方がしっくりきます。
イギリスのビールの中では麦芽の味わいが抑えられていて、ホップを効かせることで飲みやすさをプラスしたビールです。
このスタイルの代名詞としてバスペールエールというビールがありますが、2019年現在は日本での販売が終了しており、入手するのが非常に困難です。
また、英国風PUBのHUBで提供されているハブエールも英国風のペールエールにあたります。
アメリカンエールタイプ
こちらはイギリスのペールエールのカウンターパートとしてのアメリカンペールエールのことを指します。
こちらはアメリカ産の柑橘系の香りのするホップを使用したペールエールで、爽快でさわやかな味わいが特徴です。
代表するビールはアンカー・リバティーエール。
カスケードホップを使用していて、日本のビールからはあまり感じることのできない柑橘感があふれています。
IPAタイプ
IPAとは「アイピーエー」と読みます。「イパ」ではありません!
インディアンペールエールの略で、簡単に言うと、大航海時代にイギリスからインドに向けた船に積んだビールが腐敗しないようにするために、殺菌効果のあるホップをガンガンに入れてみたら結構うまいビールができたという成り立ちです。
要は、ホップの強いビールです。
IPAスタイルのビールは、いまやビール売り場で珍しい存在ではなくなりました。
買いやすいものでいうと、インドの青鬼がわかりやすいのではないでしょうか。
アンバーラガー
(2024/09/07 17:54:40時点 楽天市場調べ-詳細)
アンバーとは琥珀、つまり琥珀色をしたラガービールのこと。
濃色系の麦芽を使用したため、ピルスナーなどの金色のビールと比べて深みのある色合いが出ています。
そして、麦芽の色が濃いのは焙煎による影響を受けている場合が多く、程よく琥珀色に煎られた麦芽からは甘みやキャンディのような味わいが感じられ、ラガー でありながらそこそこのボディがあります。
クラフトスタイル アンバーラガーのパッケージにニューヨークの景色が映し出されていることから推測すると、おそらくブルックリン ラガーからインスピレーションを受けて作られたものだと思います。
ブルックリンラガーの日本国内での販売ライセンスはキリンビールが保有していて、タップマルシェのあるお店でも楽しむことができます。
(2024/09/07 17:54:40時点 楽天市場調べ-詳細)
特徴
それでは、ビールのキャッチコピーからそれぞれの特徴を紹介していきましょう。
ビール名 | 特徴 |
ブリティッシュ | 芳醇な香りとコク |
アメリカン | 華やぐホップの香り |
IPA | 奥深い麦の味わい |
アンバーラガー | 冴える苦み、飲みごたえ |
香り
まずは香り。
10月に同時発売されたブリティッシュは芳醇な香り、アメリカンは華やぐホップの香りをウリにしています。
言い換えるならば、麦芽の香りとホップの香りのどちらを優先するかで違いを表現しているわけです。
麦芽の香りは、コーヒーのように豆を焙煎した香りだったり、紅茶のようにやや酸味のある香りだったり、落ち着いていてしっかり余韻を感じさせてくれるものが多いです。
なので、ゆっくりと味わって飲んだり、食事と合わせたりするのであれば、ブリティッシュエールがオススメです。
一方で、アメリカのエールで使われているホップの香りはとてもフルーティ。
ハーブのように植物っぽかったり、グレープフルーツのように柑橘感が強い香りのものが中心になっています。
アメリカンエールは爽快感が強いので、のどが渇いている時や最初の一杯にググッと飲むのに最適です。
また、IPAもアメリカ産ホップの特徴がよく出ています。
麦芽の旨み
新ジャンルとは、麦や麦芽以外の原料で発酵を行ったものや、発泡酒(麦芽比率50%未満)に麦スピリッツなどをくわえてものとして定義されています。
つまり、「ビール(麦芽比率50%以上)」と同じような麦芽感を表現するのは、そもそもの条件が違うため非常に困難なわけです。
そんな中で、アンバーラガーとブリティッシュエールは麦芽の旨みが感じられ、とても健闘しています。
両方とも、しっかりと濃色がにじみ出ているところなんか、なかなか涙ぐましい努力を感じますね。
特にアンバーラガーは、紅茶のような麦芽の甘みが香り立ち、口の中にカラメルのような味わいが広がっていきます。
スピリッツのクセがあっても麦芽の旨みを強調させるようにうまく処理されているため、嫌な感じがまったくしません。
(2024/09/07 17:54:40時点 楽天市場調べ-詳細)
ブリティッシュエールは、口に含むと、麦芽の甘みが一気に押し寄せてきます。
苦み
苦みのあるビールといってピンとくるのは、やはりIPA。
クラフトスタイルの中でも、IPAの苦みのおいしさは突出しています。
飲み始めはそこまで苦みが出ていないものの、飲み込んだ後からジワジワと現れてきて、長く余韻として残ります。
その余韻はインドの青鬼のそれに近いくらいのクオリティの高さを感じます。
これはすごい!
アルコール度数
アルコール度数は、ブリティッシュエール、アメリカンエールが5.0%、IPA、アンバーラガーが6.0%です。
低くないけど高くもないといったところでしょうか。
【クラフトスタイル】勝手にランキング
ユタローの選んだ、クラフトスタイルのおすすめ2つを紹介しましょう!
正直、アサヒビールさんがこんなものを作るのかというくらい驚いた逸品なので、ぜひ飲んでみてください。
香り | |
---|---|
飲みごたえ | |
後味 | |
リピートしたい |
香り | |
---|---|
飲みごたえ | |
後味 | |
リピートしたい |
(2024/09/07 17:54:40時点 楽天市場調べ-詳細)
さいごに
もう一度繰り返しますが、アサヒビールのクラフトスタイルは新ジャンルの商品で、実際に定義されているビアスタイルとは製法・原料が大きく異なります。
商品名のビアスタイルと比べて劣っているのは仕方ないことなんです。
それよりも、限られた条件でどのように表現してきたのかを楽しむのがこのクラフトスタイルなんです。
他の新ジャンルと比べても品質のレベルが高いですし、何よりも120円前後でクラフトビールのような味わいを感じることができるんです。
数量限定なので、ぜひ飲みくらべてみてください。
(2024/09/07 17:54:40時点 楽天市場調べ-詳細)