- 再販するたびに即完売する限定ビール
- ゆずとあら塩、ブルワーさんの独創性が織りなす
- 出汁のように味わい深い
ここで買いました
JR東日本のキヨスクNewDaysで購入しました。
前略 好みなんて 聞いてないSORRY 其ノ四セッション柚子エール~あら塩仕立て~
こんなビールです
ヤッホーブルーイングさんのブルワーさんが、既存のビアスタイルや人気にとらわれることなく、和の素材を使用した独創的なビールを醸造する、「前略 好みなんて 聞いてないSORRY」シリーズ。
名前やパッケージの雰囲気からして個性的。
なのに、なんとなくおもしろそうに感じてしまうのは、ヤッホーさんらしいワクワク感がつまっているからでしょう。
さて、こちらのセッション柚子エール~あら塩仕立て~はシリーズの第4弾。
今までのシリーズでは、かつお節や黒胡麻などの予想もつかない食材を使用していましたが、今回使用した素材は柚子とあら塩。
柚子の名産地では柚子を使用したビールを作っていますし、ドイツには塩を使用したゴーゼというビアスタイルもありますから、ビールへ添加することを全く想像できない素材ではありません。
塩ではありませんが、先日、胡椒のビールが販売されていましたし。
しかし、そこは「好みなんて 聞いてない」でブルワーさんが製法にこだわって作るわけですから、小さくまとまったビールになるはずがありません。
こちらのビールは2015年に限定醸造されて以降、何度か復刻されているんですが、2021年5月に通販限定で再販されました。
そして、本当にどういうわけなのか、8月にNewDaysのビール売り場をのぞいてみたところ、たまたま置いてありました。
5月発売分はすぐに完売したので、もう見つけた瞬間に手に取ってレジへ向かっていました。
いざ乾杯!
ゆずのフルーティな香りが広がります。
べたついた甘さを感じず、爽やかな印象。
それでは乾杯しましょう!!
甘いのかなと思いきや、塩気が効いていて引き締まった味わい。
あら塩仕立てと銘打っているだけのことはあります。
ゆずの、あるいはレモンを彷彿させる渋皮のフレッシュな酸味が広がります。
ラードラー(ビールをレモネードで割るビアスタイル)のように柑橘系のすっきりした酸味を感じさせつつ、奥行きのあるふくよかな出汁の味わいが口の中に残ります。
いわゆる「ビールらしい苦味」はかなり抑え目で、柑橘系の渋みが舌に響いていきます。
繊細な味わいですが、味わいに厚みがあるというか薄い感じがしないというか、全体的に丁寧な作りを感じます。
鼻からは、ゆずのキリッとした香りが通り抜けていきます。
香りの強さ | |
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苦みの強さ | |
甘みの強さ | |
ボディの重さ | |
のどごしの良さ |
感想
ゆずというと酸味とか甘さに目が行きがちですが、このビールはほのかなゆずの香りと柑橘系ならではの渋みを巧みなバランスで引き出しています。
また、ただのフルーツビールではなく、塩を加えることでビール自体の味わいに立体感を作り出しています。
いわゆる、塩をかけたスイカみたいな感じです(これには賛否両論あるようですが…)
とはいえ、やさしい口当たりとふくよかな味わい、柑橘系の渋みがしっかりと表現されているので、満足感の高いビールに仕上がっています。
「セッション」が頭につくビアスタイルは、何となく薄味な印象を持ってしまうんですけど、そんなものを吹き飛ばす、個性と独創性を感じさせてくれました。