- 濃厚だけどくどくない
- バニラ、ピスタチオ、ほろ苦さが醸し出す奥行きのある味わい
- 海外のインペリアルスタウトと遜色のない完成度の高さ



ここで買いました
京浜東北線・西川口駅にある酒屋のあさひやまさんで購入しました。
The Black Book VP

- ブルワリー:ウエストコーストブリューイング/West Coast Brewing
- 原産国:日本 静岡県
- ビアスタイル:インペリアルスタウト
- アルコール:11.5%
- 副原料:バニラ、ピスタチオ
こんなビールです
静岡県の人気ブルワリー・ウエストコーストブリューイングさんのインペリアルスタウト。
アルコールはなんと11.5%。
インペリアルスタウトというビアスタイルは、通常のスタウトの3倍近い量の麦芽を使用します。
その分、麦芽の糖分と酵母がアルコール発酵を行うので高アルコールで濃厚な味わいのビールが出来上がります。
サンクトガーレンさんのインペリアルチョコレートスタウトやスワンレイクさんなどの老舗ブルワリーからも期間限定で醸造・販売されていますが、アルコール度数は大体9%前後。
それを考えるとThe Black Book VP はインペリアルスタウトの中でもアルコール度数の高い部類にカテゴライズされます。
ちなみにThe Black BookにはVPのほかにMU(無)が存在します。
この2つの違い、おそらくVPは副原料のバニラとピスタチオのことを指していて、MU(無)は副原料無添加という意味なんじゃないでしょうか。
濃厚な甘みが特徴の一つでもあるインペリアルスタウトに、さらにバニラとピスタチオを加えて風味付けを行ったとなると、どんな味わいに仕上がっているのかワクワクしてきますね。
いざ乾杯!
The Black Bookという名前だけあって、よどみのない漆黒に染まったビールがグラスに登場します。
バニラの香りが強く感じますが、アイスクリームのようなデザートっぽい甘さはありません。
それでは乾杯しましょう!!
強烈な見かけによらず、口当たりはやわらかい。
炭酸も弱いのでするすると飲めます。
しかしながら、そこはアルコール度数11.5%だけあって、飲み込むと一気に体が熱くなります。
まず、感じられるのは、バニラの甘い香りとピスタチオの香ばしさ。
そこにふくよかなほろ苦さが加わります。
これらの要素が広がっては消え、そしてまた現れてを繰り返し、くどさがないのに奥行きのある味わいを作り出しています。
甘さも深く染み込んでいくような印象で、砂糖のようにただ甘いものとは一線を画しています。
深いコク、鼻から抜けていくコーヒーの香りが何度飲んでも心地いい。
時間が経って液温が上がってきても、スタウトによく感じられる酸味を全く感じませんでした。
細部までしっかりと作られた一杯です。
香りの強さ | |
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苦みの強さ | |
甘みの強さ | |
ボディの重さ | |
のどごしの良さ |
感想
濃厚で奥深い一杯。
印象としては、アメリカの新進のブルワリーの醸造するインペリアルスタウトと遜色のない味わいです。
これ1本を飲むだけで満足してしまうほど、アルコールの強さと飲みごたえがあります。
ビールというよりもガツンとしたお酒がほしい時、特にアルコール感が強くなく、甘過ぎず、それでいて複雑な味わいを楽しみたい人にぴったりなビールです。


