- 「いつものビール」と離れ過ぎない飲みやすさ
- ホップが効きつつスッキリ飲める
- 普段使いしやすいビール
ここで買いました
イオンで購入しました。
350ml(248円)と500ml(330円)の2種類が販売されています。
また、3月1日よりタップマルシェ導入店舗やスプリングバレーブルワリー直営店でも飲むことができます。
SPRING VALLEY 豊潤<496>(スプリングバレー ほうじゅんヨンキュウロク)
- ブルワリー:キリンビール キリンビール一覧
- 原産国:日本
- ビアスタイル:IPL(インディアペールラガー)
- アルコール:6.0%
- ホップ:ブラボー
こんなビールです
キリンビールさんから発売された新商品のビール。
キリンの関連会社スプリングバレーブルワリーの496をベースに商品開発されました。
クラフトビール≒小規模生産というイメージが定着しているのに対して、「これぞ、クラフトビール」というキャッチコピーを大手ビール会社であるキリンビールが名乗るのはいかがなものかと、発売前からビール界隈の方々に物議を醸していました。
まぁ、ぶっちゃけ飲み手は自分の口に合えば文句を言わないし、どれが「本物のクラフトビール」かなんて気にしちゃいない。
コンビニに行ったら新しいビールが出てたから買ってみよう、この前飲んでおいしかったからまた買ってみよう、そんなところじゃないでしょうかね。
さてさて、話を戻すと、SPRING VALLEY 豊潤<496>の元になっているのは、キリンの直営ビアレストラン・スプリングバレーブルワリーの496というビール。
496はスプリングバレーブルワリー直営店だけでなく、タップマルシェ導入店舗でも気軽に飲むことができます。
僕もこんな感じで飲みました。
また、496はキリンビールの公式通販サイト「DRINX」で瓶ビールを販売していて、2020年夏には一部の量販店限定でも496の瓶ビールが発売されました。ただし、実際のところ、販売している店はあまり見かけなかったですし、販売価格が400円前後だったので普及するのかどうか疑問でしたが…
そんな中、キリンビールさんの“家庭でクラフトビールを楽しんでいただきたい”という思いから、SPRING VALLEY 豊潤<496>の発売に至ったようです。
プレスリリースによると
「SPRING VALLEY 豊潤<496>」は、数字の完全数を名前に冠した現行の「496」をベースに誕生した商品です。コンセプトや味のバランスなどはそのままに、豊潤ながらも後味が綺麗で、飲み飽きない味わいを実現しました。商品に対する事前調査では、「高級感がある」「味が濃くておいしそう」「豊潤という名前がおいしそう」など、商品名や味わいの深さ・高級感を感じさせる声が多数挙げられました。
●中味について
きめ細やかなふわとろの泡と、口に広がる麦のうまみ、豊潤なのに綺麗な後味が特長です。
麦芽は「キリンラガービール」の約1.5倍使用し、ホップは4品種を組み合わせるなど素材にこだわり、ディップホップ製法を採用することで、苦味は抑えながら豊潤な香りを実現しました。●パッケージについて
味わいの深さと高級感を感じさせるワインレッド×ゴールドで、ビールとしての王道感・正統感と、クラフトビールとしての新奇性を両立したデザインです。1870年設立の「スプリングバレー・ブルワリー」に着想を得て現代化したデザインに仕上げました。
まぁ、これを読んでいろいろと突っ込みたいところがある方は多いかもしれませんが笑
スプリングバレーブルワリーの公式サイトでは元祖496の名前の秘密や開発経緯が掲載されていて、既存のビールとは違う価値観を持つ洗練されていてオシャレなビールという印象を強く感じました。
豊潤<496>ではそのあたりのストーリーが消えてしまい、「高級感」というプレモルやヱビスを意識した変なところが妙に引っかかってしまう。
余談ですが、サッポロビールのSorachi1984は「高級感」という言葉をひと言も使わず、ホップのこだわりに軸を置いてアピールしています。
さて、麦芽は「キリンラガービール」の約1.5倍仕様。キリン 秋味は「キリンラガービール」の約1.3本分。この「倍」と「本分」の定義が同じならば、キリン 秋味よりも濃厚なビールが通年で飲めるのは衝撃的です。
まぁ、御託を並べても仕方ないので飲んでみましょうか。
いざ乾杯!
グラスに注ぐと、ホップ由来の柑橘系フルーツの香りがほのかに感じられます。
柑橘系とはいえホップ増し増しのIPAのように刺激的な感じではないため、ホップの強いビールが苦手な人でも違和感を覚えにくい加減に抑えられています。
それでは乾杯しましょう!!
おぉ、フルーティで飲みやすい!
果汁のように甘さを秘めた酸味が口の中に広がっていき、そこから徐々にグレープフルーツの渋皮のような苦みに変化。
酸っぱいわけではなく、爽快でメリハリのある味わいといった方がしっくりとくるかもしれません。
苦みも決して苦過ぎるわけではなく、むしろ爽やかな印象が強いので嫌煙することなく飲めます。
終始、心地よいホップの香りを感じることができますが、麦芽の風味がそれと同じくらい出ているため、「あ、ちゃんとビールだな」と思わせてくれます。
そのため、ボディは重くないのに飲みごたえ十分。
最後はラガーらしいキレでしっかりとまとめてくれるので、なんとなく安心してしまいます。
アルコール6%なこともあり、飲みやすさのわりには体にお酒が回ります。
香りの強さ | |
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苦みの強さ | |
甘みの強さ | |
ボディの重さ | |
のどごしの良さ |
感想
ホップの気持ち良い柑橘系の香り、麦芽によるビールらしいコク、爽快なキレ、しっかりとした飲みごたえ…
248円で販売されているビールとは思えないような満足感。
はっきり言いますが、これは買いのビールです。
また、どこでも買えて飲める、いわゆる「普通のビール」から離れすぎていないので、TOKYO CRAFT(東京クラフト)シリーズよりも親近感を持つ人も多いと思います。
さらに、やや高めの価格設定の同社のGRAND KIRIN(グランドキリン)はあまり普段飲みには向かなかったけど、豊潤<496>なら箱買いして毎日飲みたいなぁという人がたくさんいそうですね。
むしろ、店頭で同価格帯で販売されているよなよなエール、Sorachi1984などと飲みくらべて、自分はっこっちが好きとか語り合う人が増えればビールが好きな人がもっと増えそう。
ちょっといつものラガーから離れたい時に豊潤<496>と低価格な富良野生ビールで気分転換してみるのも良いかも知れません。
あと、豊潤<496>が気に入った人は、ぜひ本家の496を飲んでみてください