ユタローです、乾杯してますか~?
サッポロビールとセブンアンドアイ・ホールディングスグループによるコラボレーションビールのセブンプレミアム 岩手県軽米町中里さんのホップ畑からが発売されました。
国産ホップに焦点を当て、その個性が伝わりやすい味わいと飲みやすさに定評のあるシリーズです。
セブンイレブンなどのグループ店舗のみの販売ということもあり、お店によってはすぐに完売してしまうこともあるため、飲み逃せないビールでもあります。
今回は岩手県軽米町中里さんのホップ畑からで乾杯したいと思います。
- 植物系のさわやかな香り
- 後から染みわたる苦み
- クリアですっきり


ここで買いました
セブンイレブンで購入しました。
10月18日の発売日にはなかなか見つけられず、翌朝にゲット。
ちなみに、上富良野佐藤さんのホップ畑からをいまだに陳列しているお店があって、あやうく間違えて買うところでした。
イトーヨーカドーの通販なら箱買いすることもできます。
(2025/03/18 02:19:33時点 楽天市場調べ-詳細)
セブンプレミアム 岩手県軽米町中里さんのホップ畑から


サッポロ セブンプレミアムとは
先述のように、このビールはサッポロビールとセブンアンドアイ・ホールディングスグループによる、セブングループ限定で販売されるビール。
2019年発売の上富良野 大角さんのホップ畑からを皮切りに、年2回ペースで発売。
サッポロビールが提携する北海道や東北のホップ農家さんにスポットを当て、収穫された国産ホップを使用しているのが特徴です。

こんなビールです
第6弾の主役は岩手県軽米町中里さん。
プレスリリースによると、
本商品は、これからのビールの未来を担う若手ホップ農家と若手ブリューマスターによってつくられました。岩手県軽米町でホップ栽培の歴史を守る組合最年少農家(注2)の中里さんが栽培した「信州早生」を50%以上使用し、ドイツのビール専門教育機関において資格を取得したサッポロビールの若手ブリューマスターが丁寧に造り上げました。
日本の伝統的なホップ品種「信州早生」の特長を生かした、おだやかな苦みと雑味のない澄んだ味わいに仕上げています。
中里さんは、公式ページによると、「20歳からホップ栽培を続けて4年目」とのこと。
後継者不足で縮小を余儀なくされている業界ですが、苦境岩手県北ホップ農業協同組合では唯一の20代ということで活躍されているようです。
そして、このビールに携わったもう一人の主役「若手ブリューマスター」が誰なのかも気になりますよね
なんと「ドイツのビール専門教育機関において資格を取得した」という、日本人ではかなり稀有な存在ではないでしょうか。
こちらのブリューマスターはサッポロビールに小泉さん。
公式ページによると、
小泉さんは入社9年目で、2020年にベルリンのビール専門教育機関(VLB)へ留学して、Brewmaster(ブリューマスター)として認定されたそうです。
サッポロビールさんは今まで、Sorachi1984の醸造責任者の新井健司さん以外だとあまり作り手をアピールしてきませんでした。
なので、どんな方が醸造しているのかが気になっていました。
若手に本場のビール造りの経験を積ませ、若いユーザーが今求めているビールは何なのかをしっかりと見定めようとしているようにも感じられます。
そして、通年品ではないにせよ、若手を他社とのコラボという大事の責任者に抜擢するという大胆な登用に好感が持てますし、これから先のサッポロビールへの期待が高まりますね。
国産ホップの9割以上は〇〇産
中里さんの所属している岩手県北ホップ農業協同組合を調べているうちに、東北農政局のホップ生産に関する資料を発見しました。
皆さん、日本で一番ホップを生産しているところがどこだかわかりますか?
広大な大地が広がる北海道?
国産ホップの発祥の地・長野?
実は…東北だったんです。
昭和40年に全国の65%の作付面積を誇っていたホップ農業。
以降、業界の縮小傾向も影響して、平成30年には国産ホップの94%のシェアを握ることになりました。
とはいえ、これを見ると、全国のホップの作付面積が50年前の6%ほどに減少しているのがわかります。
国産ホップが希少で、かつ業種の育成が難しいことがわかりますね。
ちなみに、軽米町のほかに岩手県北ホップ農業協同組合に所属するのは、青森県田子町、岩手県岩手町で、どちらも既に同シリーズのビールが発売されています。
いざ乾杯!
ホップ畑シリーズらしい、ホップのハーブっぽい香りがメインに感じられます。
麦芽感を毎度ながら抑えてあるため、ホップの個性に着目することができるんです。
それでは乾杯しましょう!!
ミディアムボディで穏やかな味わい。
植物のような香りが鼻から抜けていきます。
フルーティというよりもボタニカルといった印象です。
そして、後半にはキレ味のある苦みがピリピリ出てきます。
この刺激こそが、まさに信州早生。
一方で味わいはとてもクリア。
あっさりしているので、まるで香りのよい水割りを飲んでいるような気分になります。
香りの強さ | |
---|---|
苦みの強さ | |
甘みの強さ | |
ボディの重さ | |
のどごしの良さ |
(2025/03/18 02:19:33時点 楽天市場調べ-詳細)
感想
クリアでありながら、香りや苦みなどホップの個性がしっかりと表現されています。
サッポロビールさんは黒ラベルや冬物語などの濃密な麦芽感のあふれる「動のビール」がありながらも、繊細な特徴を楽しませてくれるような「静のビール」もしっかり作っているところが良いですよね。
品質の良さが伝わるからこそ信州早生、岩手県軽米町、中里さん、若手ブリュワー小泉さんなど、醸造に関わるバックボーンが活きてきます。
さて、このビールですが、しいて言うならば、2021年夏に発売されたNIPPON CLASSICAL BITTERに味わいが近いように感じます。
こちらにも信州早生が使われているため、飲み進めると染み入るような苦みが広がります。
僕はNIPPON CLASSICAL BITTERが気に入って何度かリピートしていました。
岩手県軽米町中里さんのホップ畑からの方が味がシャープで、リキュールを加えていないため後味や余韻も心地よく感じます。
NIPPON CLASSICAL BITTERを愛飲していた人はぜひ飲んでみてください。


